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JA西東京漬物加工場が稼働 梅干し生産者ら共同で使用
JA西東京漬物加工場(青梅市二俣尾4)が6月から稼働した。同JAが運営するグリーンセンターに梅干しを出荷する生産者らが共同で使用する。
漬物製造の衛生基準を厳格化した改正食品衛生法が2021年6月に施行され、3年の経過措置期間を経て6月1日から完全移行し許可制になった。許可を得るには、加工場と生活場所を区分し、汚染を防ぐ水回り設備などを備えた施設が必要になる。このため自宅などで漬物を作ってきて農家が、高齢化も加わり、許可取得を見送る動きが全国で起きている。
同JAでは4月に梅干し生産者にアンケートを実施、今後も出荷をしたいが、新たに基準を満たす施設を建ててまでは続けられないとの声が大半だった。
同JAは地元の特産となる梅干しの製造、販売を継続していけるよう関係機関と調整。同JAが加工場を用意し、許可は生産者にそれぞれで取得してもらうことにした。
施設はユズの出荷場などとして使われてきた2階建の施設を改装したもの。1階が作業場で広さは20坪ほど。3つの作業台と2つの流し、ガスレンジ、冷凍庫、冷蔵庫を完備している。使用者から年間5000円をもらう。
中野秀行グリーンセンター長は「生産者の理解と協力を得て特産の梅干しを守っていきたい」と話す。