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たましん美術館でタンク・タンクロー展
あきる野市出身 生誕130年 阪本牙城の画業 全貌を紹介
「タンク・タンクロー」の作者で、あきる野市出身の阪本牙城が生誕130年を迎えた。たましん美術館(立川市緑町)で現在、画業の全貌を紹介する「生誕130年阪本牙城タンク・タンクロー展」が開催されている。主催は公益財団法人たましん地域文化財団。タンクロー出版、五日市郷土館などが協力。あきる野市などが後援した。
牙城は旧五日市町に生まれ、「日本SF漫画の元祖」と言われ1934年に「幼年倶楽部」で発表された「タンク・タンクロー」の作者で名を馳せる一方、水墨画家としても高く評価された。
タンク・タンクローは、丸い鉄球の胴体に、8つの丸い窓。その窓から刀やピストル、大砲、翼などを出して自由に飛び回り、ワルモノをやっつけた。スーパーヒーローとして戦前の子どもたちに絶大な人気を誇った。同展では、タンクローの貴重な漫画原画や、アイデアノート、未掲載原画、未発表の水墨画など、初公開の資料を含む約200点を展示する。
戦後、禅の世界に傾倒し、雅城と雅号を変えて制作した多くの水墨画も会場を飾る。
会期中、8月8日には藤森梨衣女子美術大学美術館学芸員のギャラリートーク、8月23日にはワークショップ「まるで科学実験?キッチンリトグラフでタンクローの版画を作ろう!」などが展開される。
会期は9月28日まで。開館時間=10時〜18時。月曜休館。入館料500円、高・大生300円(中学生以下無料)。

本の表紙や原画など多くの貴重な資料が展示される