親子で参加「街の特産品をつくろう!」
羽村市内を流れる多摩川に設けられた羽村取水堰と、国の史跡指定を受けた玉川上水沿いは、約500本の桜の並木が続き、毎年春になると、「はむら花と水のまつり」として多くの観光客でにぎわいます。
桜の名所となっているこの羽村取水堰と玉川上水は、100万人の大都市となった江戸の給水不足に対処する為に築かれたという古い歴史を持っています。土手沿いに桜が植えられたのは、土手を踏み固めるためであったと言われています。
羽村市商工会では、こうした歴史ある財産を次世代へ引き継いでいきたいと「はむら花と水のプロジェクト」が昨年始動しました。羽村市商工会の会員で構成される「地域振興対策委員会」を発足し地域資源である「桜」を使用した商品開発を進めてきました。
開発する商品は桜茶「桜羽( さわ) のお茶」。今年は市内にある日野自動車の敷地内に咲く八重桜を塩漬けにして試作品を作ることになり、ママポタがそのお手伝いをさせていただきました。
この事業の優れている点は、完成した塩漬けを桜茶として販売するだけでなく、市内の事業所へ二次加工する材料として販売すること。例えば、和菓子屋で桜饅頭、パン屋であんぱん、飲食店でマフィンやスコーンなど、羽村の桜をつかった商品を各事業所で展開できるのです。
市内に住む子育て中のママポタメンバーは、枝から桜を摘み、ひとつひとつ虫がいないかをチェックして、丁寧に洗いました。
子どもを追い掛け回しながらで、大変でしたが自分たちの手で街の特産品を作る、という貴重な経験をさせていただきました。
街の特産品として、市外からも注目される商品となることを願っています!