春のチューリップ園で知られる羽村市「根がらみ前水田」は、7月中旬から8月上旬にかけて大賀ハスが大輪の花を咲かせる。大賀ハスは約2,000年前のハスの実から咲いたと言われる古代ハス。ハスは朝6時頃から花弁を広げ始め、昼過ぎには閉じてしまう。
8月2日(土)には観蓮会が催される。午前6時30分~8時。主催は大賀ハスを育てている羽村市農業後継者クラブ。観蓮会では、長生きすると言い伝えのある、茎からお酒やジュースを飲む荷葉杯(かようはい)や、葉蓋のお手前による野点が行われる。また、農業後継者クラブの会員が育てた朝採り野菜の販売も行われる。詳細は羽村市観光協会のホームページ参照方。お問い合わせは羽村市観光協会042-555-9667。
大賀ハスは植物学者大賀一郎博士により、昭和26年(1951年)に千葉市検見川の泥炭層(縄文時代とみられる遺跡)から発掘されたハスの実。3個のハスの実のうち、博士の努力により1個が成長し見事なピンクの花を咲かせた。2000年の眠りから覚めたとして話題となった。今では国内はもとより、世界各国に分根されて、広まっている。羽村市も大賀ハスは町田市の大賀藕絲(ぐうし)館より根を譲り受け、農業後継者クラブが植え付けを行い、育ててきたもの。