●廻田(めぐりた)緑道(東村山市)
廻田町の金山神社から北方に宅部通りまで続く、真っ直ぐな板敷の小径。500m程と長い道ではないが、竹林や木々が豊かで、趣のある散策道だ。北端近くは高台となっており、狭山丘陵、多摩湖土手や西武遊園地の観覧車が良く見える眺めのよい場所である。この道の下には、山口貯水池(狭山湖)から東村山浄水場への導水管が埋設されている。
●多摩湖自転車道(狭山・境緑道)
案内板には「私たちの生活に必要な水を山口・村山貯水池から境浄水場に送るため、大正12~14年に作られた水道施設を利用して散策道・サイクリングコースとして設けられた」とある。現在も村山貯水池(多摩湖)から東村山浄水場、東村山浄水場から境浄水場(武蔵野市)への導水管が下を通っている。
多摩湖自転車道は多摩湖周辺の12km弱の道と、武蔵大和駅付近から境浄水場付近への10km強の直線の道からなる。直線部分は、桜並木、楓、アジザイ、山茶花など、木々が豊かな道で、小平ふるさと村や、東村山中央公園・あじさい公園などの公園が点在する。開拓時の用水にもいくつか出会う。休日にはサイクリング、散策、ジョギングなどの人で賑わう人気の道である。カフェやランチ処も所々あり、トイレや休憩所も充実。歩行者専用の道もある部分が多く、四季を通して夫々に楽しめる道だ。武蔵大和・花小金井間は西武線が並走しているので、電車を乗り継いで目的部分のみ歩くことも可能である。
なお、境浄水場からは、さらに和田掘給水所(世田谷区)へと真っ直ぐな導水管の道は続いており、これが井の頭通りだ。