こだわりの青梅産大豆で、新商品、新メニューを提供
6次産業化支援委員会(小山洋一会長)は青梅市の生産者や飲食店、協力企業らが参加する「東京・青梅の逸品研究交流会」で昨年度、青梅産の大豆を使った醤油を消費者向けに3種、飲食店向けに2種を開発。他にも青梅産大豆を100%使った豆乳や豆腐も商品化した。
市内を中心とした飲食店舗により今年3月には、同会で作られたこれらの製品と、地元野菜などを使い新たな限定メニューを提供する「ゼクス」も展開。「東京・青梅の逸品」グルメとして、各店趣向を凝らしたメニューが続々と登場し、参加店舗も増え続けた。
「甘みとコクのある青梅産大豆」を生産 今年度、生産量拡大へ
生産者 福岡広幸さん
青梅市木野下の福岡さんは、多品種の野菜を生産する農家。都から譲り受けた大豆の種をもらったことをきっかけに、4年ほど前から機械も購入し本格的な生産に踏み出した。1200坪の農地で年600㌔の大豆を収穫。しかし販売価格という厳しい現実に直面した。
試行錯誤を繰り返す中、地元生産品を使い新しい商品開発を行う「東京・青梅の逸品研究交流会」に参加。福岡さんの大豆をテーマに、生産者、加工品販売店、飲食店などから意見が交わされ、大豆を使った新商品の開発が進んだ。
そこで生み出されたのが、青梅産の大豆を使った「醤油」「豆乳」「豆腐」の3種。「青梅産の大豆は青豆系で、甘みとコクのある大豆」と福岡さんはその味わい深さを語る。「今後も消費者ニーズをつかんだ商品開発をしていきたい」と意気込んでいた。今年度はJA西東京も生産を始め、900㌔の大豆の収穫を予定する。
プロの目線で、極上の醤油を製品化
ギフト商品の販売店「マルケイ」
㈱マルケイ(青梅市畑中)は、全国の有名商品から隠れた逸品などギフト商品を数多く取り扱い、「販売品数は数えられないほど」というほど、あらゆるジャンルの製品を見てきたプロフェッショナル。同会では、これまでの実績や経験を生かし、独自の視点から醤油の製品開発、販売へ向け尽力してきた。
大豆の醸造には、醤油10種、タレ、ツユなど合わせると約300種加工している千葉県の大髙醤油㈱が協力。大豆と小麦1対1で仕込み、青梅産大豆100%の本醸造醤油が誕生した。
「青梅産大豆は、醤油にするにはもったいないくらいの品質。国産大豆特有の甘みを楽しんでほしい」と同社店長は話す。価格は1㍑800円(税込)。同社店舗をはじめ、JA西東京かすみ直売センター(青梅市新町)、かねやま水産(同市本町)、肉のひきだ(同市長淵)、小山製菓(同市大門)などで販売。また醤油を使用したポン酢やだし醤油(各200㍉㍑、600円)なども今後、販売を予定する。
こだわりの製法で、一味違う豆腐と豆乳を開発
職人の技が光る老舗「小山豆腐店」 思い受け継ぐ新店「とうふ工房ゆう」
「青梅豆腐」「東京豆乳」の製品化には、青梅大豆の特徴でもある「甘み」を生かすため工夫が重ねられた。水加減にこだわり、大豆本来の味わいを最大限に生かしてある。開発にあたった小山豆腐店(青梅市河辺町)は、機械に頼らない手作りの製法を守り続ける老舗。ボイラーの蒸気を利用して製造され、長年の経験で磨き上げられた豆腐は、地元からも多くのファンが通う。「若い世代に引き継いでいきたい」という小山店主の想いを受け今年度、とうふ工房「ゆう」(同市裏宿)が製造を請け負う。
3月1日にオープンした「ゆう」は国産大豆のみを使い、にがり100%で固める独自製法で、大豆の味わいを引き出す技を持つ。大久保店主は「1人でも多くの方に、しっかりとした豆腐の味を楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。
市内飲食店が一丸となり、新しく生まれた青梅産の製品で限定グルメを考案
期間限定のイベント「ゼクス」で各店限定販売
このメニューは開発例の一部!参加店で続々と、新メニューを開発中。
青梅産大豆の醤油、青梅米を使ったみたらし団子
店頭価格 1本 80円
小山製菓
T E L 0428-31-2700
住 所 青梅市大門1-570-3
青梅産豆乳・キャベツを使用した海鮮ちゃんちゃん焼き
750円(二人前から)
浜焼き 新幸丸
T E L 050-5799-7921
住 所 青梅市新町3-3-13沖ビル1F
青梅産野菜・こんにゃく和風だんご汁(各々おにぎり付)
各750円
蕎麦処いなりや
T E L 0428-76-0915
住 所 青梅市和田町2-419-7
青梅産野菜(人参・玉葱・ネギ)のかき揚げ天そば・うどん
930円(税別)
手打そば河邉
T E L 042-578-1734
住 所 羽村市羽西3-1-11
青梅豚と青梅産大豆しょう油の竜田揚げ
900円
Kitchen NON
T E L 0428-23-7008
住 所 青梅市河辺町4-12-8古屋ビル1F
これまで17店舗が参加、続々増加中!! 詳しくは「ゼクス」HPで紹介
主催:6次産業化支援委員会 共催:西東京農業協同組合 青梅商工会議所 公益社団法人青梅法人会 一般社団法人バリューアップ・ジャパン
協力:多摩ケーブルネットワーク株式会社 街プレ 西多摩経済新聞 株式会社西の風新聞社 株式会社西多摩新聞社 後援:青梅市 一般社団法人青梅市観光協会 東京都酪農業協同組合 東京しゃも生産組合 一般社団法人青梅青年会議