本年の新規コース第3弾は「青梅宿の歴史と自然めぐり」。5月13日・27日に合わせて64名の参加者で開催した。良く知られた青梅市の中心地をめぐる企画であったが、地元の方含め、今回も多くの方のご参加を頂いた。
青梅という地名の由来の金剛寺、江戸・明治時代に青梅産業の柱であった木材と織物を商った稲葉家の住宅、青梅宿の象徴的存在である住吉神社建立の起源である延命寺、青梅宿入口に晒されたという裏宿七兵衛の首が流れ着き葬られた宗建寺など、青梅の歴史や伝説の現場を体感することができた。中でも、津雲邸は1年半程前に公開が始まったもので、初めての方が殆どで、「こんなすごい建物があったのか!」という声が聞こえた。昼食は繭蔵で頂いたが、「独特の外観は気になっていたが、初めて入った。かつては青梅織物工業協同組合の倉庫だったのか!」という方が多く、青梅の歴史と魅力を再体験した一日となった。
西多摩の自然と歴史を巡る旅
青梅宿の歴史と自然めぐり
古くから木材を生む「杣保(そまのほ)」と呼ばれたこの地域の中心的場所。近くに三田氏の居城があった。江戸時代には江戸城への石灰出荷基地となり、青梅街道が開かれ、甲州裏街道の宿場として栄え、幕末の陣屋も置かれた。また、古くから織物生産も盛んで、江戸時代からは木綿と絹を折り合わせた青梅縞(じま)の生産地として知られてきた。
スタート 青梅駅
・梅岩寺 平安時代建造の古刹。枝垂れ桜は青梅を代表するもの。
・旧稲葉家住宅 江戸後期の豪商の家。土蔵通り。材木や青梅縞の仲介問屋を営んでいた
・熊野神社(森下陣屋跡)青梅は江戸幕府にとって重要な地。ここに陣屋がおかれていた
・金剛寺 青梅の地名の由来と言われる平安時代創建の古刹
・将門誓いの梅
・釜の淵公園 多摩川の蛇行地に広がる公園。川遊びや緑を楽しむ。市民憩いの場。
・(重要文化財)旧宮崎家住宅 萱葺き屋根が美しい江戸時代の農家
・延命寺 南北朝時代創建の寺
・宗建寺 室町時代創建の寺
・裏宿七兵衛の墓
・樹齢数100年と言われるマキ
・津雲邸 青梅宿の新名所。昭和初期の名建築
ランチは繭蔵で。 かつては織物工業協同組合の蔵であった 繭蔵(まゆぐら)まゆぜん
ゴール JR東青梅
心の風景
昭和初期の香り。優れたh日本建築「津雲邸」(青梅市)
JR青梅駅近くの市街地の一角に、趣ある日本建築と庭園を持つ屋敷がある。戦前・戦後にかけて衆議院議員を務めた青梅の名刺、津雲國利が所有していた邸宅だ。建物は京都の宮大工を呼んで施工したもので、昭和期の木造民家としては青梅市随一のものと言われている。金土日と休日に一般公開されている。
津雲家には多くの優れた古美術品や調度品、貴重な歴史書簡が残されていて、定期的に展示を行っている。趣ある建物と貴重な展示品の双方を堪能でき、青梅宿の魅力を一層高める存在となっている。
入館料は通常大人300円、特別企画展期間は500円。5月27日~7月24日には特別企画展「幕末維新展」が予定されている。
JR宮ノ平駅の南方、多摩川を臨む場所に、日向和田臨川(りんせん)庭園と呼ばれる青梅市管理の、小規模ながら趣のある庭園がある。
ここは、津雲國利の別邸あった。一般公開されている。
開催日:5月13日(金)・27日(金)雨天中止
定員:20名
集合:JR宮ノ平駅青梅駅9:35
解散:JR東青梅駅15:30
ランチ:石蔵のお店「繭蔵(まゆぐら)」で「繭膳(まゆぜん」
コース長:全長5.2km
津雲邸:5月14日 3600円(ランチ、入館料、保険料、ガイド料等)
5月27日3900園(ランチ、入館料、保険料、ガイド料等)
企画支援:NPO法人青梅まちづくりネットワーク