「Another Tokyo TAMA」プロジェクトが始動
多摩地域の商工団体などによる広域組織「多摩観光推進協議会」の設立式が9月27日、フォレスト・イン昭和館で開かれた。
2020年のオリンピックを前に、東京都内30市町村を有する多摩地域には、市町村を横断的にとらえ、多摩地域全てを網羅して観光振興を図る団体がこれまでなかった。
こうした現状を踏まえ同協議会は、多摩地域への旅行者の誘致促進を目的として発足。多摩地域にネットワークを持つ地域事業者、団体、関係機関などと連携した、多摩の広域組織として「多摩の観光・産業振興ネットワーク事業」に今後取り組んでいく。
平成29年度観光事業として行われるのは、「23区から多摩地域までの立体マップ」「23区から多摩地域を俯瞰したようなマップ」(日本、英語版)「観光図鑑」(日本、英語版)、「動画を中心とした公式HP」(日本、英語版)、「フェイスブック・インスタグラムなどのSNS」、「観光ルート開発モデル」、「古民家活用の宿泊体験モデルプロジェクト」と多岐に渡る。プロジェクトテーマは「Another TokyoTAMA(もう1 つの東京、多摩)」。略称「AT TAMA」として5か年の事業計画とし、各プロジェクトが進んでいく。
「国内外の、多摩地域ファンを増やす」
協議会設立当日、同協議会の構成メンバーが出席。設置要項、役員、事業計画などの案が発表され、公式サイトの暫定版や東京都全体立体マップの試作品などが紹介された。同協議会会長である、東京都商工会連合会の村越政雄会長は「各地で地域の方々が一生懸命、観光事業に取り組んでいるが今まではつながりがなかった。オリンピックを前にした今こそ1番のチャンスと思い、発足した。国内外から、多摩地域のファンを増やしたい」と意気込みを語った。
村越会長に指名され副会長に就任した東京都農業協同組合中央会の会長代理・谷島明彦常務理事は「農産物も観光資源の1つになりえる。多摩の生産物をもっとPRしていきたい」、同じく副会長に就任した東京都商工会議所連合会の小澤順一郎会頭は「多摩地域はファンになる下地がすでにある。この魅力が広がっていくよう協力していきたい」、同じく副会長に就任した東京都酒造組合の田村半十郎副会長は「国の進めるクールジャパンの中に日本酒もある。多摩の酒の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい」と続けてあいさつを述べた。
協議会メンバーは以下の通り。東京都商工会連合会、東京都農業協同組合中央会、東京都酒造組合、東京観光財団、東京都市長会、東京都町村会、大多摩観光連盟、多摩信用金庫、西武信用金庫、青梅信用金庫、日本政策金融公庫立川支店など。
10月より「AT TAMA」
公式フェイスブックがスタート!
日本版
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英語版
https://www.facebook.com/Another-TokyoTAMA-512275165791059/