2017年の「西多摩と周辺の自然と歴史を巡る旅」新規コース第9弾は「平山城址公園と周辺の自然・歴史めぐり」。11月29日と12月1日に開催した。かつて平山季重(すえしげ)の館があり、平山氏の故郷とされる平山は日野市。北条氏照を養子に迎えたとされる大石定久の館跡(永林寺、由木城址)とされる由木は八王子市。両市に跨ったコースである。
今回はちょっとした山道もあり、ミニハイキングと位置づけた。平山季重の墓や坐像がある宗印寺から山道を登り切ったところからの眺望には参加者から歓声があがるほどであった。足元には浅川、遠方には奥多摩の山々に加え富士山も顔を覗かせていた。ここから、平山城址公園にかけては、桜の木が多く、春にまた来たい、という声も聞こえた。
永林寺は参加者全員が初めての訪問で、「こんな立派な寺が八王子にあったのか!」「ここは、まるで京都!」と驚きの声が挙がった。さらに、北条氏照が七堂伽藍を完成させ、徳川家康が訪れ赤門建立を許した、という歴史を知り、一層印象を深めたようだ。
長沼公園の野猿の尾根道は、散策に最適な雰囲気に加え、紅葉も楽しめた。東京薬科大学の薬用植物園とキャンパスの自然、ランチを頂いた南陽台の自宅で営む素敵なレストランも楽しんで頂けた。複数の参加者から、良いコースだ、また仲間と来るつもり、という声が聞こえた。