新着記事

全日本フェンシング選手権大会で優勝

地域

コロナ禍の中、まい進し栄冠つかむ

青梅市の川村京太さん

就職活動も終え、地元の飲食店で働く川村さん

青梅市の川村京太さん(22)が11月5日、LINE CUBE 渋谷公会堂で開かれた第75回全日本フェンシング選手権大会の決勝に出場。見事、全国1位の栄冠をつかみ取った。中学生以上で、全国の予選を勝ち抜いた60人の剣士が集まり9月8日から開かれた同大会。最もメジャーな胴体を狙い合う「フルーレ」、全身を狙い合う「エペ」、突き以外に切るのも有効か「サービス」の種目それぞれ、男女に分かれ競い合った。

父親が高校時代にやっていたフェンシングの道具が自宅にあったことから、「恰好いいな」と自然と興味を持ち始めた川村さん。小学校3年生で青梅フェンシングクラブに入り、中学校になると頭角を現し、全国大会ベスト8などに輝いた。強豪校であった東亜学園にスポーツ推薦で進学すると、週7日、毎朝6時30分起き、21時30分帰宅の毎日を過ごし、フェンシングに没頭。インターハイ個人戦で準優勝、団体戦で優勝に輝き、大学の強豪校で、現在在学中の早稲田大学から声がかかった。

しかし入学後すぐにコロナ感染症の流行により、思うように練習や大会が開かれない状況に。ランニングや1人でできる練習のみと余儀なくされる中、「当たり前にやってきた相手のいる練習ができない日々。日増しにフェンシングへの熱意は高まるだけでした」と当日を川村さんは振り返る。最期のチャンスとなった4年生の今年。これまでの情熱をぶつけ、見事に自身初となる日本一の座をつかみ取ることができた。現在、就職活動も終え青梅市内のタイ料理店「プラーカポン」でも働く。同大会の優勝で、ワールドカップに挑戦する資格も得た。「今はこれ以上を考えていないが一度、世界トップレベルを体感してみたい。今の自分の力が世界に通用するかが楽しみ」と目を細め話していた。

栄冠を勝ち取った全国の大舞台

Copyright© 街プレ -東京・西多摩の地域情報サイト- , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.