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フルートに師走のひと時を和む檜原村の「カフェせせらぎ」で

自慢のコーヒーとレアチーズケーキも

秋冬の曲をしっとりと、クリスマスソングを軽快に

檜原村の「カフェせせらぎ」で12月9日、フルートコンサートが開かれた。同カフェ自慢の天然水でいれたコーヒーとレアチーズケーキを味わい、50人近くが師走のひと時を和んだ。

同村役場庁舎にあり、秋川を眼下に見下ろすカフェでコンサートが開かれたのは初めて。マスターの幡野庄一さんが親交の深い檜原村松姫研究会のメンバーらの応援を得て開いた。

フルートの村野さん

フルートの村野直子さん、キーボードの南里あおいさんがステージを務めた。前半は窓の外には紅葉が残ることから秋のメドレーと冬のメドレーを披露。「虫の声」ではフルートで鳴き声を演出。「旅愁」などの唱歌や「冬のリヴィエラ」、「越冬つばめ」などの歌謡曲も織り交ぜた。リズムをとったり、静かに口ずさむ人もいた。 後半は赤い衣装に着替え、クリスマスメドレーを軽快に奏でた。

檜原村松姫研究会が調査する武田信玄の息女、松姫と村のつながりも紹介され、同研究会代表世話人を務める吉本昂二村長は「古い歴史と伝統、豊かな自然が檜原村の魅力です」と呼びかけた。

マスターの幡野さん

喫茶店の評価は、ブレンドのうまいコーヒーは言うまでもないが、佇まい、雰囲気、そしてマスターの個性などが重要な要素。同カフェは幡野さんの人柄が誰からも愛されている。

同村出身の幡野さんはコーヒーチェーン店「みゆき館」を銀座など東京の一等地で35年営んできた。30歳代で脱サラ。大手町ビルの一角でスタートし、ピークには15店舗まで拡大した。65歳のときに経営から離れ、その後、村に戻った。村庁舎内の喫茶店ができたが、誰もやり手がいなかった。幡野さんに白羽の矢が立ち、2005年から「カフェせせらぎ」を営んでいる。

木のぬくもりが伝わる店内、眼下に見える秋川渓谷。申し分ない環境の中で、うまいコーヒーをいれ、客を迎える充実の日々を送る。

年末年始を除き年中無休。営業時間は9時〜17時。

コラム執筆者

編集室システムU

西多摩地域を中心とした東京25区管内の政治、行政、経済社会、トピックスなどを配信する「東京25ジャーナル」の編集室。
“地域の今”を切り取ります。

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