日本航空学園で航空祭　１万人超でにぎわう

生徒・学生の元気な姿披露

憧れの職業キャビンアテンダント体験は大人気

日本航空学園東京青梅キャンパス（青梅市長淵2）で11月16日・17日、航空祭が開催され、両日で1万人以上の人出でにぎわった。生徒・学生による展示や体験、ステージショーなどが繰り広げられ、模擬店コーナーには青梅市内の業者も出て盛り上げた。輪島市朝市組合を招待し、「復興朝市」も開いた。

能登半島地震で、石川県輪島市から青梅市にキャンパスを一時移転している同学園。現在、生徒・学生、教職員合わせて約８００人が同市に滞在。10月10日には青梅市と、地域振興や教育・文化・スポーツの発展などで協力を深める包括連携協定を結んだ。

学園祭は、避難中の生徒・学生に喜んでもらおうと、梅澤重雄理事長が先頭に立ち開催を決定。生徒・学生、教職員が一丸となって準備を進めた。

航空サイエンスコーナー

当日は、体育館のステージでダンスや太鼓、吹奏楽など生徒・学生たちの熱演が相次ぎ、観客を魅了。航空サイエンスコーナーでは子どもから大人まで航空ファンが熱心に見入る姿が目立った。5分ほどの西多摩飛行を楽しむ有料のヘリ遊覧飛行も喜ばれた。

中でも女子中高生の人気を集めたのが、キャビンアテンダント・グランドスタッフ体験。憧れの職業とあって、緊張しながらも笑顔いっぱいで体験を楽しんだ。

地元選出の井上信治衆院議員、大勢待利明青梅市長らも訪れ、被災しながらも日本の航空業界の未来を担う生徒・学生の前向きな姿に接し、目を細めていた。

「復興朝市」を開催

震災で移転後、初開催となった航空祭について、震災当時からの思いを含め学友会会長と生徒会会長に感想を聞いた。

森幸佑学友会会長

「発災時、バイトに行く前で、いつものよくある地震と思ったら全く違った。発災から２日目にキャンパスに行ったが、絶対に通常通り授業はできないという惨状で衝撃を受けた。そんな中、自らも被災者でありながら教職員の方が学生たちを思い様々な面でケアしてくれた。そんな大人たちを見て自分たちも何か助けになりたいと思っている学生も多く、何をしたらよいのか分からないながらも片付けなどを行った」

「再開のめどが立たない中、青梅に移転し、ほっとしたと同時に新しい土地に対する不安もあった。開校に向けて関わってくれた市役所の方をはじめ青梅の方がとてもあたたかく受け入れてくれた。能登の豪雨でも青梅市に協力いただき大変ありがたかった。私たちも恩返しがしたい、前向きな元気な姿を見せたい、学生たちにも変わらぬ楽しい航空祭を届けたい、こういう思いから絶対に成功させたいという気持ちで今日の日を迎えた」

入学を考えている方へ一言。

「夢を実現させたい気持ちがあるなら、教師やスタッフが真剣に生徒一人一人に真正面から向き合いってくれる本校は最適な学校だと思う」。

前原諒駕生徒会長

「青梅という新しい地域であたたかく受け入れてもらったので、その恩返しがしたいという気持ちでいっぱい。航空祭の道のりは、移転のため生徒も少なく、そして前例が無く、全てが手探りだったので大変だった。能登地域への寄付方法など課題もあったが、朝市などのブースが設置でき、少なからず恩返しもできたと思う」

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