東京西徳洲会病院医師 豊岡朋香さん
あきる野本願寺(あきる野市菅生)が主催する出張健康講座が11月16日、同寺本堂で開催され、東京西徳洲会病院救急総合診療科医長の豊岡朋香さんが「健康で長く生きるために」をテーマに講演した=写真。年を重ねても健康に生きるための留意点を指導した。
平均寿命と健康寿命で女性は10数年、男性は8年ほどの開きがあると指摘。健康で元気でいるための習慣、心掛けとして、筋力の低下を防ぐ、運動の継続、バランスの良い食事を撮ることなどを指導した。
筋力が低下すると足が上がらず、つまづいて転びやすくなり、骨折して寝たきりになるリスクがあると注意した。運動は毎日続けることが大切で、目標を低めに設定してもいい。座ってできる運動でも構わないとした。
食事はコレステロールが気になるので肉は食べないというのではなく、野菜も肉もごはんもバランスよく食べようと呼びかけた。
酒は適量なら百薬の長となるが、喫煙は止めること。薬の多種多量摂取に注意する、検診は全身の健康状態をチェックするために定期的に受けるほか、歯科や眼科も定期検診を受けることが望ましいとした。また、社会的孤立を防ぐため、地域の集まりやデイサービスなどもうまく利用してほしい。冬も熱中症への注意は必要とし、水分の摂取を心がけることを促した。
次いで同病院リハビリテーション科の稲垣風花さんが腰痛予防と改善の体操を指導した。