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頻尿と夜間頻尿は全て治療しないといけないですか?
東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター長 泌尿器科部長 小川 由英

膀胱を健康に保ちましょう その2

英語で〝Nature calls〞とはトイレに行くことで、排尿こそ、自然の尿意に任せるのが良いと思います。

自然の排尿を妨げるのが、痛み止めや睡眠薬などの膀胱の感覚を低下させるクスリです。恐らく糖尿病治療薬が膀胱癌の原因と云われるには他の要因が加味されていると思います。

それは糖尿病では膀胱の排尿する力と感覚が落ちる神経因性膀胱となることがあり、残尿が増えて、発癌物質が長く膀胱に作用します。

また、高齢になると、感覚も落ちますが、膀胱の力も落ちて、残尿が増えます。したがって、膀胱の病気を予防するためには、意識して頻回排尿をし、膀胱の筋力トレーニングをすることと、飲水励行を継続することが大切です。

 

 

前にも述べましたが、特に、タバコを吸う人は膀胱癌になり易いですから、1〜2時間で排尿し、膀胱を空にしましょう。何か薬剤を飲んでいる場合も同様です。

〝過活動膀胱〞と診断されても、特殊の場合以外は、一時的に過活動膀胱治療薬を服用することは、問題ありませんが、何年も膀胱の感覚を落とす薬を継続するのは考えものです。頻尿で問題ないと診断されたら、薬に頼るより、自然の排尿が出来るように、生活習慣を自分で直してみては如何でしょう。

十分な睡眠をとるためにも、早寝早起きを心がけることも大切でしょう。

 

 

東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター長 泌尿器科部長 小川 由英

現  職

東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター センター長

東京西徳洲会病院 泌尿器科部長

琉球大学名誉教授

職  歴

1970年4月 慶應義塾大学医学部助手(大越正秋教授)

1976年7月 米国バージニア医科大学 移植血管外科 臨床フェロー(H.M. Lee教授)

1978年7月 筑波大学 腎泌尿器系 講師(北川龍一教授)

1982年7月 順天堂大学 泌尿器科 助教授(北川龍一教授)、慶應義塾大学 泌尿器科 兼任講師(田崎寛教授)

1994年1月 琉球大学 泌尿器科 助教授(大沢炯教授)

1995年4月 琉球大学 泌尿器科 教授 兼 血液浄化療法部長

2008年4月 琉球大学 医学部 名誉教授、東京西徳洲会病院 常勤顧問

お問い合わせは 東京西徳洲会病院 TEL(代表) 042-500-4433

 

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