”人に優しくなれる人へ”をモットーに
「スマートドライバースクール東京多摩」(あきる野市瀬戸岡、)が1月11日、あきる野にオープンした。指定自動車教習所(公認教習所)で、普通自動車、大型、中型などの免許が取得できるほか、高齢者免許更新講習も受講できる。
全国で30近い公認教習所を展開するSDSグループの新神戸ドライヴィングスクール(豊島区)が経営する。
教習所の広さは約1万7000平方メートル。直線82メートルをはじめ、交差点、S字などのコースで、運転技術を高め、規則を含め交通安全全般を習得する。学科はオンラインで24時間いつでもどこでも受講できる。秋川駅から送迎バスを1時間おきに運行する。
教習車種はトヨタ・カローラアクシオなど22台。教官は、各地の教習所から赴任した22人が務める。
オープン当日は13時から開所式を行い、吉村充司社長らスクール関係者と中嶋博幸あきる野市長らの来賓を合わせて60人ほどが出席。同所の開業を祝った。
開業を記念して先着100人限定で、補修や再検定料金が無料のフルオプションを含めた教習料金を28万円(普通車AT限定)で用意する。
あきる野進出山形本部長に聞く
少子高齢化や若者の車離れなどの影響で、教習所の経営環境は順風ではない。あきる野市進出の背景を新神戸ドライヴィングスクール東京本部長の山形博さんに聞いた。
‐あきる野市に自動車教習所が開所し、多くの市民が歓迎している。
「教習所の指定には基準があり、コース敷地の面積は8000平方メートル以上が必要だ。都心ではこれだけの土地を確保することはもちろん、維持することも難しくなっていて、教習所が都心から郊外に移転する要因になっている。スマートドライバースクール東京多摩は大島町から移転した。東京都内と言っても、この地域は地方と一緒。経営的に厳しいことは間違いない」
‐方針は。
「年間1000人以上の卒業生は出したい。フルオプションを含めた28万円の教習料金は破格になる。教習生の信頼を得る教習を行い、口コミなどで良い評判が広がっていけば結果は伴うと思う。また、最短15日間で卒業できる合宿コースもしっかり整えていく」
‐西多摩では高齢化率が加速度的に進んでいる。
「70歳以上のドライバーが運転免許を更新する際に受講が義務付けられているのが高齢者講習だが、どこの教習所でもいっぱいで、予約が取りづらくなり社会問題化してきている。円滑に講習が受けられるよう教習所として努力していく」
‐目指すものは。
「"人に優しくなれる人へ"をモットーに、無事故社会の実現を目指していく。個人差に応じた分かりやすい教習で、楽しく運転し、事故を起こさない卒業生を育てていきたい」

教習生を明るく迎える受付スタッフ