新着記事

八坂神社社殿を移設新築 代々守り、つなぐ神社 今秋完成

地域

青梅市天ヶ瀬町の鎮守 八坂神社社殿を移設新築 代々守り、つなぐ神社 今秋完成

青梅市天ヶ瀬町の鎮守、八坂神社社殿を南側にずらし移設新築する工事が3月27日に着工する。着工を前に2月26日、お祓い式が行われた。起工の安全祈願と遷座祭を執り行い、ご神体が同市住江町の住吉神社に遷座された。


 

式には関係者20人余りが出席。同神社代表役員で住吉神社の梅宮貴史宮司がお祓いを行い、神社責任役員の原嶋和利さん、並木茂さん、天ヶ瀬町自治会副会長の成瀬純一さんらが玉串を奉てんした。

都市計画道路青梅3・4・4号線街路整備事業で、道路が神社敷地を通過するため、社殿の移設が余儀なくされた。新社殿は今秋の完成を目指す。

同整備事業は同市新町から同市日向和田3丁目に至る延長約10キロの道路。通称千ヶ瀬バイパスと呼ばれ、同市滝ノ上町地区まで完成している。

滝ノ上町地区から天ヶ瀬地区を通り、日向和田に達する1.3キロ区間は2005年までに事業認可された。神社役員らと東京都との間で用地買収や物件移転補償などの協議が2022(令和3)年にスタート。丁寧な交渉を重ね、合意に至った。

移設新築に向けては神社役員と同自治会の遠藤敏博会長ら役員が検討協議を重ね、昨年2月に住民参加の臨時総会を開き、山下裕さんを委員長とする建設委員会設置を承認。再建事業計画、予算案をまとめ、住民の理解をもらい、11月に寄付金の呼びかけを始めた。

お祓い式に出席した関係者の皆さん

お祓い式に出席した関係者の皆さん

同神社の創建年代などは不詳だが、古くから牛頭天王社と称し地域住民の崇敬を集めてきた。1868(明治元)年の神社法の公布により京都の祇園社が八坂神社と改称したのに伴い、同じく八坂神社に改めたという。

祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)で、菅原道真公も相殿されている。疫病退散、病気平癒のご利益があるとされ、地域住民はもとより、かつては神社前を青梅街道が通っていたことから行き交う人々の信仰を集めてきた。

神社は奉賛会、自治会などにより守られ、元旦祭や5月2日の祭礼などを実施し、地域のコミュニティーを守っている。

ご神体を安置する厨子を大事に運ぶ役員ら

ご神体を安置する厨子を大事に運ぶ役員ら

Copyright© 街プレ -東京・西多摩の地域情報サイト- , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.