塩船観音寺でつつじまつり佳境
20種2万本が次々と咲き競う
花の寺「塩船観音寺」( 青梅市塩船、0428-22-6677)のツツジが見頃を迎えている。
8日に「つつじまつり」開園式が開催され開幕。先週末の温かさにより一気に開花が進んできた。ゴールデンウイーク頃までが見ごろになる。
すり鉢状の小高い丘が寺を包むように囲み、斜面には約20種2万本のツツジが植えられている。
毎年4月中旬から5月上旬にかけて行われる同まつりの開催期間中、異なる品種が次々と咲き競う。つつじ園の中には通路が設けられ、花を間近に見ながら散策できる。
5月3日に行われる「例大祭柴灯(さいとう)大護摩火渡り荒行」は、ゴールデンウイーク期間中ということもあり、例年、多くの見物客でにぎわう。火渡り修業は誰でも参加できる。
同寺は大化年間(645〜650年)、八百比丘尼(やおびくに)が千手観音を安置し開山したといわれる古刹。
平安時代には修験場として盛んだったとされ、室町時代に作られた仁王門や本堂は国の重要文化財に指定されている。
元々境内の裏山にヤマツツジが自生していたことから、1965(昭和40)年につつじ園の構想が計画され、翌年からつつじの植栽が始まった。
1967(昭和42)年に第1回つつじまつりが開催され、年々整備が進み、2020(平成22 )年の開創1350年祭で塩船平和観音立像がつつじ園の頂上に落慶し、現在の姿になった。
開花状況はホームページで確認できる。
開園時間は8時〜17時。有料期間中のみ入山料は、大人=300円、小学生以下=100円。