全国のみんなの経済新聞が一堂に 街ネタ発信 各地で存在感 国内外140紙 西多摩経済新聞も参加
みんなの経済新聞(本部・渋谷区)の全国各地の新聞が一堂に集まる「みん経キャンプ」が11月7日・8日、熱海市で開催された。82経済新聞社の102人が参加。懇親を深め、この1年のPV傾向や新聞製作へのAI活用などについてのセミナーを実施した。

82 紙が参加した「みん経キャンプ」
同経済新聞は、西多摩経済新聞など「○○経済新聞」の名称で地域情報を発信しているニュースサイト。2000年の誕生以来、各地に広がり現在、国内外140紙ほどにのぼる。 各経済新聞社は横につながり「1日最低1本の記事を配信」という共通のルールを設け、街ネタを発掘し、地元はもとより全国に届けている。
開催地は全国持ち回りで、今年は熱海・沼津・伊豆下田の3経済新聞がホスト役を務め、熱海市の温泉ホテルで開催した。
はじめに各新聞がご当地の名産を持ち寄り、くじを引いて贈り相手を決定するお土産交換で一挙に打ち解けた。西多摩経済新聞から参加した高橋伸さんは高松経済新聞に石川酒造の清酒「東京の森」を贈った。
みんなの経済新聞ネットワーク代表の西樹さんは「みん経キャンプは個人個人のつながりを大切にしている。2日間、多くの人とつながり、今後に生かしてほしい」とあいさつ。熱海経済新聞編集長の磯部洋樹さんが「熱海経済新聞は創刊5年になる。はじめは1人で活動していたが、現在は4人で熱海の情報を全国に配信している。今回は『熱海・伊豆をまるごとお持ち帰り』をテーマに開催した。存分に熱海を楽しんで」と歓迎した。
乾杯の後は懇親と情報交換の場となり、あちこちでニュースソースの確保、取材方法、記事制作の工夫などで意見を交わす姿が見られた。途中、マグロの解体ショーや吉本若手芸人による漫才などで会場は終始盛り上がりを見せていた。
2日目はセミナーを開催。AIと新聞などをテーマに知識を深めた。席上、「みん経ニュースアワード2025」が発表され、九十九里経済新聞の「創刊92年・銚子の日刊紙『大衆日報』 閉刊知った市民ら、応援する会発足」、鎌倉経済新聞の「鎌倉に手作りカプセルトイ販売機 中身は小学生歴女のコメント入りしおり」、伊勢志摩経済新聞の「かば焼きにならずに済んだウナギ、生き延びて水族館に 伊勢シーパラダイス」の各記事が受賞した。
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参加者の中にはこれから経済新聞発刊を目指す姿もあった。沖縄県南城市で「DMOなんじょう株式会社」の設立を進めている善井靖さんは、事業の中核として「南城経済新聞」の配信を据える。「みんなの経済新聞ネットワーク」と共鳴する、地域の経済を人と物語でつなぐ新しい地域発信の形を考えている。
善井さんは「観光・1次産業・商業・文化の現場で奮闘する人たちの声を、『誰かが書く』ではなく『みんなで紡ぐ』ローカルメディアとして発信していきたい」と抱負を語った。

西多摩経済新聞はこちらから
https://nishitama.keizai.biz/
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