ママはプロ歌手 ライブバー「NOUKA」
Bar&gallery「NOUKA」(福生市牛浜)は3年9カ月前に立川から移り、開店した。飲食店がコロナ禍の嵐をまともに受けていた時だ。
立川時代はママの漆原瑞穂さんの人脈もあって、「メモリーグラス」の堀江淳さんや竹原ピストルバーがライブを開催した。
店名も漆原さんのキャリアも気になるが、まずは1杯。ウイスキーもワインも国産にこだわる。石川酒造のビールもある。
日本酒の炭酸水割りは「カウビーチ」と名付け、提供する。「牛浜への愛着がわいている」。
店名は夫の実家が農家だったから。手作りの料理が好評だったが、今は数種類あるお通しだけで許してもらっている。
1980年、漆原さんはキングレコードからデビューした。曲はフォークソングの「旅パート2」。その後はロック系のシンガーソングライターの道を歩んできた。
自作の曲は「人生シャバダ」などざっと300。父親は樺太からの引揚者。苦労話を聞いて育ち、反戦歌も多い。歌声は店のライブや新宿のバーなどに響く。
そう聞いては、ブルースハーモニカ奏者の石川彌八郎さんが合わせないわけにはいかない。ビール「東京ブルース」を片手にコラボ。この日の客を耳から酔わせた。
日曜・月曜定休。19時〜24時。第4水曜日にライブを開く。
(このシリーズは石川酒造18代当主、彌八郎さんが酒場を求めて沿線をさ迷います)