坐禅は大安楽の法門なり
暑さ寒さも彼岸までとは昔から言われますが、その言葉のとおり、暑かった夏もようやく終わりを迎え、朝晩の涼しさが秋の訪れを伝えてくれています。
冒頭の言葉は建長寺開山(初代住職)である蘭渓道隆禅師が記された『坐禅儀』という書からの言葉です。臨済宗(りんざいしゅう)、曹洞宗(そうとうしゅう)、黄檗宗(おうばくしゅう)の三宗を禅宗とも言いますが、我が禅宗において坐禅は大切な行の一つです。
足を組んで坐って何事を考えているのか、とも思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、坐禅は何も考えないことを目的とします。何も考えずに、自分の呼吸を数えていく(数息観-すうそくかん-)のが坐禅の第一歩です。
生きていく上で呼吸は必ず行うことであり、何をしていても呼吸をしています。坐禅は、その呼吸をある意味では意識的に行うものです。お腹からの深い腹式呼吸を繰り返し繰り返し行います。
呼吸をすることに集中していくことで、常日頃のつまらない煩いごとから自分自身を切り離すことができます。過去の嫌なことや、未来への心配事は取りあえず置いておいて、今の自分の呼吸を丁寧に行うとスッキリした自分、クリアな自分を取り戻すことができます。
宗禅寺では毎週土曜日夜七時から、毎月第一日曜日朝六時から坐禅会を開催しています。ご予約はご不要です。まずは体験することからです。大安楽のトビラは誰にでも開かれています。
土曜講座のお知らせ
毎月1回開催している公開講座です。ご予約ご不要、直接お越しください。
お茶代として¥300 学生さんは無料です
第107回 土曜講座 10月25日(土)13時~16時
○イス坐禅 住職 高井 正俊
○講談「耳なし芳一」講談師 菊地 玉雲 師
○「羽村の映画館”錦亀館”のこと」 羽村市郷土博物館 前田 夏美先生
羽村市川崎2-8-20 ☎042-554-1276 臨済宗建長寺派 宗禅寺