“笑顔とありがとう”ドラマのある店づくり
「街プレ~西多摩版~」「西多摩経済新聞」後援企画
今回の食材テーマは「青梅山間地域の新鮮野菜」
各店で新メニュー考案
多摩の美味(うま)いもん振興実行委員会が11月21日、福生市熊川の石川酒造で2回目となる「3ゾー会」を開催した。今回の食材テーマは青梅山間地域の新鮮野菜。参加した生産者と飲食店経営者ら20人はそれずれに自由な発想で意見をぶつけあった。
今回参加の 生産者「川口農園」
こだわりの新鮮野菜。本当のおいしさを地元へ
「新鮮な野菜のおいしさを知ってほしい」。地産地消の思いから、同会に参加した川口農園の川口悠さん。手間暇惜しまず作られたこだわりの野菜とキノコを参加者に提供した。
市場に出ない珍しい野菜を中心におよそ100種の野菜を生産する同農園は日照時間が短く、寒さも厳しい山間地域にある。霧で浮き上がった野菜はその都度、植え替えるなどして1つ1つ手塩にかけて育てている。
同農園自慢の逸品キノコの栽培はすべて原木での生産。通常、環境に左右されないブロック栽培が主流の中、「気の成分で育ったキノコは香りと旨みが違う」と厳しい環境の中でも生産方法にこだわり続けている。
川口さんは「3ゾー会は生産者の思いが伝えられるまたとない機会。地元の皆さんに、地元の野菜を使ってもらうきっかけとなれば」と話した。
川口農園
0428-74-6497
住所:青梅市成木5-1068
今回参加の飲食店「あじ彩」
川口農園にこだわりの野菜を活かすメニュー
昨年9月に青梅市野上にオープンした「あじ彩」。都内おhTEL、銀座の料亭など懐石料理一本で修行してきた、オーナーの原島良治さんが地元で開業した。
カウンター8席の同点。コンセプトは「おいしいものをおいしく。」素材に必要以上の手を加えず、そのもの自体の旨みを活かすメニューが評判を呼んでいる。
「素材の味、鮮度が命なんです」と話す原島さんはすでに川口農園と取引を行っている。珍しい野菜の提案を受けたり、新しい野菜の生産要望を出したりなど、お互いのニーズに沿って同店ならではのメニューを提供し続けている。
原島さんは「同じ地域の飲食店さん動詞では実際に必要な情報交換は難しい反面もある。継続的に意見交換できる場として、3ぞー会に参加していきたい」と話す。
旬のおばんざい あじ彩
0428-78-3083
住所:青梅市野上町3-15-19
営業時間:午前11時30分~午後2時
(ランチ※10食限定)
午後5時30分~午後10時
定休日:月曜
あじ彩で川口農園の旬な味を楽しめるメニュー販売中!
多摩のうまいもん発見!
野菜の炊き合わせ 780円
地元食材活用し試作 今回参加の飲食店「くら蔵」
まかないメニューで早速、試作!
「1本100円で、最高の焼き鳥を提供する」ことにこだわり続ける福生市加美平の「くら蔵」(佐藤和義)。生の錦爽鶏(きんそうどり)を1本1本串打ちし、炭火でじっくりと焼く。塩、たれ、みそ、すべての素材にこだわり続け、その深い味わいで多くの客を虜にしてきた名店だ。
「自分の得意とする分野で地元に貢献できることがうれしい」と、佐藤さんはすぐに3ゾー会への参加を決意。第1回の食材であった福生ハムのソーセージと、出身地の奥多摩産のジャガイモを使いオリジナルポトフを試作してみた。「奥多摩のジャガイモは本当においしいものがあるはず」。
3ゾー会へ出席し「職という分野で、若い力を合わせ、もっともっと地域を盛り上げていきたい」と佐藤さんは意気込む。
炭火串焼きと旬の魚くら蔵
042-530-0008
住所:福生市加美平1-13-11-1F
営業時間:午後4時~午前1時
定休日:日曜
育てられた地域へ恩返し 今回参加の飲食店「そら豆」
新メニューのヒントがたくさんありました!
「この町の食堂になりたい」という思いで2年間、福生市福生「そら豆」を開業した瀬山誠さん。助けられてきた、この地域へ恩返しするために現在、様々なボランティア活動も行っている。
若いころから関東一円を転々とし、いくつもの職を経験し24歳の時、茨城県で飲食業と出会いこの世界に入った。5年の修行の後、飲食店の立ち上げなどにも携わり、円があって福生へ。この地域で様々な人たちに助けられ、念願の独立を果たしたという。
「音楽と食を通じて様々な人たちに出会った。音楽と食を通じ、できる範囲で地域へ恩返しがしたい」と瀬山さん。「参加者の皆さんともっと深くつながっていき、具体的な商品化を目指していきたい」と笑顔で話していた。
福生町食堂 そら豆
042-511-5378
住所:福生市福生1039-1
営業時間:午後5時~午前1時
定休日:日曜
私たちも3ゾー会を応援しています!
思いのあるお店を応援! 武蔵治作酒店
3ゾー会を支援する武蔵治作酒店。代表の佐藤一由さんは、「今は飲食店経営者の想像以上に、お客様がものすごい知識と情報を持っている」と語る。
顧客の現場に日々、接する佐藤一由さんは客に左右され閉店していくお店を数多く見てきた。「情報は確かに大事。だけど、自分のお店が『何を売っているか』。そこに強い思いを持たないとお店は続かない」と話す。
3ゾー会を通じ、飲食店同士の情報交換の重要性を強く訴える。「こうした輪から生まれてくるものは無限大。今後、皆さんと一緒に何か企画していきたい」と笑顔で話した。
-武蔵治作酒店-
0428-31-4886 住所:青梅市木下1丁目404番地
切磋琢磨できる場に 装具内装ストレート
3ゾー会で、飲食店の内装的な観点から支援する総合内装ストレートの山下伸司さん。同会へ「飲食店の皆さんが、切磋琢磨できる場になってほしい」と期待を寄せる。
施工をする中で「経営者側と客側の視点のギャップを強く感じる」という山下さん。内装だけではなく、繁盛している店には、その要素が必ずあるという。
「地域に根差す同業種動詞つながる場所になっていると思う。みんなで切磋琢磨し合える場所にしていきたい」話す。
-総合内装ストレート-
0428-78-2833 住所:青梅市今井1-111
次回告知 小海は京成24年1月16日を予定。参加希望の問い合わせは同事務所(042-539-4566)まで。