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2万株のラン、市価より安く

季節

青梅市師岡のファレノクリスタル長澤

 

フィリピンや台湾が原産地のコチョウラン(胡蝶蘭)。花の姿が飛び立つ蝶々に似ていることが名前の由来だ。祝い事や、様々なセレモニーを飾る花として1年を通じて求める人が多いが、最も需要が増すのが師走。コチョウラン栽培を専門に取り組む青梅市師岡のファレノクリスタル長澤(長澤陽祐代表)も、お歳暮や正月の贈答用品としてランを求める人でにぎわう。

コチョウランは花が咲くまで約2年半かかる。長澤さんの施設にはコンピュータ制御の自動環境管理が整った温室が育苗棟を含め2棟あり、室内には大輪をはじめ10品種以上、約2 万株のコチョウランが1 本1本丁寧に育てられている。生産直売なので市価より安く、品質のよい新鮮な花が求められるので喜ばれている。

家は古くからの野菜農家。夫に先立たれた母を支え、農業を継いだ。土地に適した野菜作りを考えていた矢先、コチョウランの魅力に惹かれ24歳で園芸農家としてのスタートを決意した。花の声を聞きながら、大切に育てたコチョウランは市場に出荷するほか、直売も行っている。

コチョウランの良さをより多くの人に知ってもらい、普段の暮らしの中で気軽に楽しんで欲しいと低価格品やオリジナル商品の開発にも力を注ぐ長澤さんは「青梅のコチョウランと言われるように良い花を生産していきたい」と希望を膨らませている。

ミディ系3本立てが8400円〜、大輪系3本立てが1万500円〜求められる。全国への宅配もしているので便利。問い合わせは0428(78)2178へ。

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