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共同生活で自然体験「あきる野自然塾」報告会

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「家族だったら甘えていた」

あきる野自然塾運営委員会(森田康大会長)は8月25日、あきる野ルピア(あきる野市秋川)で「第2回あきる野自然塾」の報告会を開いた。

あきる野自然塾に参加したメンバー

 「あきる野自然塾」は普段できない自然体験や、友達との共同生活を通じて、忍耐力、協調性を育み、お互いを助け合う心を培うことを目的に昨年より実施。地元の小学4年生〜6年生を対象に、豊かな自然に囲まれた小宮ふるさと自然学校を拠点に開催されてきた。

 「学生が実社会に出る際の経験や、リーダーシップなどのスキルアップにつなげられるように」と、事前に安全ルールや救命講習などの研修を積んだ地元の高校生や大学生がリーダーとして、期間中の児童の引率全般を行う。

今年は、参加児童35人、学生スタッフ30人で実施。拠点となる宿泊地の清掃から始まり、川遊びなどのレクリエーションや飯ごう炊さんの体験、青梅市の御岳山への登山や寺院での座禅、川下りなどを行い、最終日は早朝に起床し金毘羅(こんぴら)山へ登りご来光を見た後、宿泊地を清掃。沢のぼりを行い、4日間のゴールを迎えた。

参加した児童は「川にはすごい深いところがあるのを知った」「生まれて初めてご来光を見た」「家族だったら甘えていた」「違う学校の友達と協力し合えたのが良かった」「高校生になったらスタッフとして参加したい」などの感想が寄せられた。スタッフリーダーを務めた石川綾さん(19)は「リーダーとして責任感が重かったが、参加した子どもたちが本当に素直な子どもたちでうれしかった。つらい山登りから帰ってきた子どもたちの満面の笑顔に、心から感動した」。同じくスタッフリーダーを務めた戸倉翼さん(19)は「皆がいないとできない自然塾。スタッフ全員が一つになった瞬間、身震いした」と笑顔で答えた。

報告会では児童の保護者なども参加し、学生らが製作した、期間中の模様をまとめたDVDなどが上映された。森田会長は「参加した子どもたちが、スタッフのお兄さんたちの背中を見て、またスタッフとして帰って来る。そんな循環する自然塾にしていきたい。参加することで、地元の魅力をもっと知ってもらい、もっと地元を好きになるきっかけとなれば」と話していた。

 

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