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東京都唯一の国宝木造建造物「正福寺地蔵堂」(東村山市)【街プレ倶楽部 街歩き 心の風景】

東京都唯一の国宝木造建造物が東村山市にある。正福寺地蔵堂だ。長らく東京都唯一の国宝建造物といわれてきたが、平成21年に迎賓館赤坂離宮(明治期の西洋建築)が国宝に指定されたため、現在は唯一の国宝木造建造物という表現が正しい。
正福寺地蔵堂は、良く知られた鎌倉の円覚寺舎利殿(神奈川県唯一の国宝建造物)と瓜二つの建物。共に室町時代禅宗様の代表的建造物である。反り上がった屋根、その下の裳階(もこし)、その間の扇垂木(おおぎだるき)、弓欄間(ゆみらんま)、花頭窓や桟唐戸(さんからと)などが特徴。床は土間。
かつて教科書等で、鎌倉時代の代表的建物として、東大寺南大門(天竺様)と円覚寺舎利殿(唐様)の二つを教わった記憶がある方も多いであろう。正福寺地蔵堂は、寺伝では北条時宗が鷹狩りの折罹った病が、夢枕に現れた地蔵菩薩の丸薬で治癒したことで、寄進されたとされ、鎌倉時代のものと考えられていた。が、昭和9年の改修の際発見された墨書銘により、室町時代応永14年(1407年)の建立と判明した。このことが、円覚寺舎利殿の建築時期推定にも影響したとされる。
円覚寺舎利殿は近くで見ることはできないが、正福寺地蔵堂はいつでも近くでその美しい姿を見ることができる。堂内も、8月8日、9月24日の午前11時~午後3時と、11月3日の午前10時~午後4時に公開される。堂内には江戸時代の千体地蔵が納められていて、土地の人からは千体地蔵堂と呼ばれている。

正福寺地蔵堂

正福寺地蔵(堂内公開日)

扇垂木と裳階

桟唐戸、花頭口、弓欄間

 

花頭窓

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