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4月の行事【街プレ倶楽部 西多摩歳時記】

●日立中央研究所庭園の一般公開(4月3日、国分寺市)
JR国分寺駅西方の中央線北側にある日立中央研究所庭園が4月3日(日)に一般公開される。桜の季節と紅葉の季節の年2回の一般公開のひとつ。日立中央研究所庭園は野川の代表的な源流で、その手つかずの自然が人気。多くの人が公開を楽しみに訪れる。
野川は国分寺崖線から湧く水を集め、三鷹市、調布市などを経て、世田谷区で多摩川に流れ込む約20kmの流れだ。旧石器時代から崖線に沿って人が住み着き、現在も豊な自然が多く残っている。明治から大正にかけては、多くの別荘がこの自然を活かす形で造られた。日立中央研究所庭園もその一つで、かつては、元今村銀行(後の第一銀行) 頭取の別荘地であった。

日立中央研究所庭園

●大悲願寺 重要文化財仏像開帳(4月21日・22日、あきる野市)
西多摩唯一の重要文化財仏像は、あきる野市大悲願寺観音堂にある伝阿弥陀如来三尊像だ。その年1回の開帳が行われる。4月21日の大般若転読会(てんどくえ)、4月22日の弘法大師御影供(みえく)法要に合わせて開帳されるもの。4月21日(旧暦3月21日)は弘法大師の命日にあたる。
この三尊像は、平安末期から鎌倉時代にかけての作と考えられている。いずれも金色の寄木作り。阿弥陀如来が禅定印(ぜんじょういん)を結んでいることと、千手観音を脇侍としていることが一般と異なり、「伝」が付されている。
信者の目前で繰り広げられる大般若経転読会も圧巻である。

 

大悲願寺

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