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「旅人ハルキ」、キリマンジャロへ インターネットで資金募り挑戦

地域

山頂で掲げることを目指した寄せ書きタオル

「旅人ハルキ」こと嶋津晴暉さん(あきる野市平沢・20)は、21歳の誕生日をアフリカ大陸最高峰、キリマンジャロ(5895㍍)山頂で迎えるため、先月26日に出国した。9月4日の誕生日当日、山頂で友人や旅の応援者からの寄せ書きタオルを掲げて記念写真を撮るのが目標だ。

誕生日をいかに爽快な気分で迎えるかが、ここ数年のハルキさんのテーマ。19歳の朝は富士山頂、20歳は北アルプスの槍ヶ岳山頂で迎えた。今回初めてインターネットで旅の資金を募って挑戦する。

高校2年のときに見た一本の映画が人生を変えた。仕事一筋の冴えないサラリーマンが勤務先の事情で世界を旅することになり、旅先での出会いやハプニングを通して成長していく物語。

「旅ってすごい。こんなに人を変えるんだ」。純粋な高校生は映画に感化され、その日に旅行バッグを購入。翌日、方位磁石を頼りに徒歩で海をめざす旅に出た。

高校の卒業式の翌日からは、ヒッチハイクで日本一周の一人旅へ。野宿で宿代を浮かせ、旅の資金が尽きると現地で仕事を探して働きながら、2年がかりで全国を回った。

明日はどんな景色、どんな人に出会えるのか。毎日がワクワクの連続だった。だが、自由で気ままな一人旅は、裏返せば自分しか頼る者のいない試練の旅でもある。泣き虫で人見知り。子どものころの弱い自分を、旅を通して克服したい思いもあったという。

2年間の一人旅を終え大きな自信を得たハルキさん。「ヒッチハイクで旅する自分を見て『元気をもらった』『励まされた。自分も頑張る』と言ってくれる人にたくさん出会った。自分の中の壁を越える旅が、誰かの一歩につながると感じた」と話し、周囲の反響が今回の旅の原動力にもなっているという。

自身の旅を多くの人と共有したいと、これまでの旅にまつわるエピソードや進行中の旅について、「旅人ハルキ」の名でツイッターやブログで発信中。

「旅人ハルキ」、キリマンジャロへ インターネットで資金募り挑戦

あきる野市立東秋留小、東中、八王子実践高校を卒業。小学校時代、宮﨑慶一校長に言われた「勉強は学校だけでするものじゃない」という言葉に励まされ、「旅も人生勉強のうち」と学ぶ心を忘れずにいる。

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