あきる野・檜原・日の出でモニターツアー 「インバウンドの可能性」 「ガイドの必要性」などの声
東京都は11月13日〜14日、自然公園を活用した観光振興モニターツアーを実施。大学生、外国人、メディア関係者など13人が参加した。
同ツアーでは檜原村から、あきる野へかけて点在する観光スポットを巡り、各分野の参加者らから観光価値の可能性や感想、旅行商品とした場合の想定価格などの声を集めるため行われた。2日間にわたり、同エリアで自転車などを使ったガイドイベントなどを行っている東京裏山ベースの神野賢二さんがガイドを行った。
檜原村では小林家住宅、檜原きのこセンター、神戸岩、四季の里のランチ、人里地区の紅葉散策や、寺カフェ、井上食品のこんにゃく工場見学などをめぐって、兜屋旅館と三頭山荘に分かれ宿泊。翌日のあきる野では、養沢エリアでコケの観察ウォーキングや、黒茶屋の山里料理、地層や地質のガイド案内、広徳寺をめぐった。
最後に五日市体験茶やで行われた意見交換会では、訪日外国人に向けたインバウンドの可能性や、各スポットや地域の歴史背景などを説明してくれるガイドの重要性の声が数多くあがった。参加者の1人は「観光スポットを知っているだけでは分からない。実際に体験することで、その大きな可能性を知れた」など話していた。
都は27日〜28日も、日の出町からあきる野にかけたモニターツアーを実施し21人が参加した。今後、アンケートを下に都は自然公園を活用して観光振興していくという。
青梅の里山を自転車で巡るツアー開催
「自転車による観光開発の可能性」などの声
青梅市は11月19日、市内〜成木〜岩蔵温泉などを巡るモニターツアー「紅葉の青梅里山サイクルツアー」を実施。大学生、シニア、外国人、メディア関係者など13人が参加した。
同ツアーでは、青梅市内の中でも公共交通が少ない小曽木・成木エリアの新たな観光プログラムの構築を目的に、電動付き自転車を使ったツアーとして企画。奥多摩〜青梅で乗り捨て型レンタルサイクル店を営むトレックリングのスタッフがガイドを行った。
ツアーは天寧寺の見学の後、内沼きのこ園で炭火で焼く採れたてキノコやキノコピザを味わい、隣接する久保田ブルーベリー農園でキウイ狩りなどを体験。春には花の景観が美しい安楽寺をまわり、ゴールの岩蔵温泉でランチや入浴が提供された。全行程、自転車で走る道も工夫され、車が少なく、紅葉に色付く里山風景が楽しめるコースを巡った。
道中、参加者からは電動アシスト自転車に、埋もれた観光資源の可能性について声があがっていた。参加者の1人は「走る道自体が気持ちよいコース。収穫体験など全然知らない観光スポットが多くあって驚いた」など話していた。
市は今後、回収したアンケートを下にコースのブラッシュアップを行っていく。