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シリーズ コロナ禍の1年を振り返る

『感染災害』との理解が適切

病床確保に医療機関の選択、集中を図る

新型コロナウイルス感染症拡大に収束が見えない。西多摩の医療現場はどのような状況なのか。コロナ禍の1年を振り返り、公立阿伎留医療センターの荒川泰行院長に聞いた。

公立阿伎留医療センター 荒川泰行院長 新しい生活様式(行動変容)の徹底を

‐コロナ対応に明け暮れた1年で、引き続き厳しい社会状況が続いている。医師の立場で新型コロナウイルスについての評価は。

荒川「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) は、社会に集団免疫がない新興感染症だけに、特効薬もなく、ワクチンの実用化もまだ時間がかかる中、当初から3種の神器(治療薬、検査法、ワクチン)がないまま隔離しか対策がなく、パンデミックが発生したことで、医療崩壊はもちろん、社会経済活動に大きな失速と停滞を引き起こした。この事態をみると『感染災害』として理解することが適切だ」

荒川泰行院長

‐センターのコロナ対応と感染者の受け入れ体制は。

荒川「私どもは常に東京都及び西多摩保健所などの調整、依頼などを受けて新型コロナウイル感染患者の検査や診療を行っている。ドライブスルー方式によるPCR検査センターと発熱外来の実施、そして軽症・中等症対象の感染症専用病棟を設置し、入院患者を受け入れている。普段から医師と看護師不足の問題を抱えており、当初は1病棟を感染症専用病棟として15床〜20床を稼働させてきた。年末年始にかけ地域の新規感染患者数が急拡大し、病床の逼迫、医療崩壊が叫ばれる中で、2度目の『緊急事態宣言』が発出され、東京都からは7000床の病床確保の強い要請があった。このため別の1病棟を感染症専用病棟に充て、延べ30床〜40床で即応入院要請の受入体制を準備した。1月からは当該地域ばかりでなく、区部からも入院依頼が日夜続いている」

‐これまでの受け入れ患者数、検査数は。

荒川「令和2年2月〜12月末までは発熱外来受診者数1277人、PCR検査センター受診者数253人、入院患者数94人で、内訳は重症7 人、中等症55人、軽症32人になっている。1月1日から21日までは発熱外来受診者数282人、PCR検査センター受診者数3人、入院患者数41人になっている。PCR受診者数が少ないのは多くの診療所などで検査ができるようになったからだ」

‐これまで医療の逼迫、崩壊を懸念したことは。

荒川「1月は23区では正に崩壊。秋川流域では崩壊寸前とも言える状況があった。今も予断は許されない」

‐西多摩の医療体制の連携は。

荒川「普段から病院と診療所などがフラットな関係性で役割と機能を分担し連携構築を進め、地域が1つの病院という考え方が定着してきていると思う。しかし、今回のコロナでは感染症という特性があるので、地域の医療機関の中には、コロナ患者を診て入院治療を受け入れられる急性期病院、それができない病院や診療所、また公立病院と民間病院の規模の違いなどそれぞれ事情が様々だ。それでも患者が急速に増加して医療が逼迫し、入院病床確保が困難になる状況下では、地域の中で医療機関の役割分担の明確化と選択と集中を図り病床を確保しなければならない。コロナ患者を集中的に受け入れる重点急性期病院、コロナ治療後の回復患者を受け入れる病院・施設、コロナ以外の一般患者を診る病院、また無症状や軽症のコロナ在宅患者や療養施設入所者の診療を担当する診療所などの幅広いネットワークの構築と推進が必要だ」

‐全国的には松本モデルのような体制構築があるが。

荒川「西多摩医療圏では平時でも多くの病院が医師、看護師などの医療資源不足にある。今回のような大規模『感染災害』が発生した場合の最大の課題は人員確保が容易でないことだ。そのため今、松本モデルのような体制を西多摩医療圏で実現できるかどうか一筋縄にはいかない。これを機に、普段から用意周到に議論を重ねて準備をしておくことが必要だ。問題はこの設計図を誰が描くかであり、8市町村にまたがる広域での行政の旗振りが一義的には重要になると思う」

‐ワクチン接種への期待と収束の見通しは。

荒川「接種がいよいよ2月下旬から優先的接種の医療従事者、次いで高齢者、合併症を有するハイリスク者、そして一般人へと順次実用化される段取りのようだ。予定通り実施されると集団免疫が期待できるので、ウイルスの感染収束の救世主になることが期待できる。但し、有効性とその期間、副作用、変異株への効果などについて若干不安材料がある。それでも私は医療従事者の1人として率先して接種を受けたいと思う。なお、ワクチン接種の対象者数は、短期間でこれまで経験したこともない膨大な人数になる。各自治体は接種場所の確保や接種方法の設計図に相当難渋することが予想される。公立阿伎留医療センターは基本的接種施設として役割を果たしたい。既にあきる野市や地元医師会などとの情報交換を通じて、院内にプロジェクトチームを立ち上げて当該圏域住民へのワクチン接種の大事業を想定したシミュレーションを行っている」

‐改めて市民に呼びかけることは。

荒川「新型コロナウイルスは、人、場所、時を選ばず、誰にでもステルス感染を起こす。感染予防には常に社会の便益性を考えて、うつらない、うつさないための個人の衛生行動の実践が最も重要だ。飲酒を伴う会食などの濃密接触ゼロと新しい生活様式(行動変容)の徹底を心掛けてほしい」

‐医療従事者に対し院長から言葉を。

荒川「医療従事者はエッセンシャル・ワーカーとして常に使命と奉仕と忍耐を胸に、感染リスクの不安を感じながらも身を粉にして頑張っているので、私も同業の1人として常に感謝と敬意を表している。医療従事者に対し、市民の皆さんからも是非ハートフルなブルー・インパルスのエールを届けて頂ければ幸甚です」

‐ありがとうございました。(取材は2月上旬に実施)

痛み、疲労も根本改善

膝、腰の痛みなどで苦しんでいる方きちんとした治療で良くなります。

あきるの波多野整骨院

ひざが痛くて歩けない、腰痛くて毎日が辛い、ヘルニアで足がしびれる、さらに最近多い脊柱管狭窄症に悩む人も、「きちんとした治療を受ければ、本当に良くなる。」そう語るのはあきるの波多野整骨院(腰痛研究所併設)の波多野良夫院長(65)。ひざ、腰の治療が得意で、「治療の技術には自信がある」という。「交通事故による不調で悩んでいる人も是非相談して欲しい」という。

同院では超音波や微弱電流治療器など最新の医療機器を用い、1人ひとりの症状に合わせて施術を行っている。どこの病院にかかっても治らなかった患者が、評判を聞きつけ来院するケースも少なくないという。

同地に開業して25年。研修会、勉強会などに参加して、治療に自信を持つようになった。
「ひざに水がたまった人やギックリ腰、バネ指(弾発指)、外反母趾の痛みも取れます」。
脊柱管狭窄症や交通事故後の諸症状、スポーツ障害などにも対応できるという。
コロナ禍で感染を心配して、施術を控えている人もいるが、同院では次亜塩素水空気減菌機でウイルスの除菌、空気洗浄を行っている。感染を避けるための最大限の努力を払っているので安心して施術が受けられる。同院近辺の無料送迎や、希望者には往診もする。
診療受付時間は午前8時〜正午、午後3時〜7時30分(土曜日は5時まで)。日曜
と祝日の午後は休診。☎042(550)3477へ。詳細はホームページで。
あきる野市秋川5‐1‐2 P5台

 

コラム執筆者

編集室システムU

西多摩地域を中心とした東京25区管内の政治、行政、経済社会、トピックスなどを配信する「東京25ジャーナル」の編集室。
“地域の今”を切り取ります。

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