~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
年輪幅の広いスギ丸太で
見方を変えれば価値が逆転
最近の木材・林業にまつわるニュースとしてウッドショックがあります。
アメリカなどから輸入材が入ってこなくなったことを受け、国産木材が住宅業界などで取り合いとなり不足。
契約したのに家を建てられないというケースも出ているそうです。これは日本の木材自給率がおよそ4割で、大半を輸入材に頼っていることが原因といわれます。日本は約7割が森林からなる森林大国ですが、うまく活用できていないということのようです。
余波として木材価格が急上昇しています。
たまに、ウッドショックの影響はあるかなど聞かれることがありますが、弊社はほぼ関係なく、通常どおりです。
弊社の在庫置き場に直径50㌢ほどのスギ丸太があります。丸太といっても長いものではなく、高さ40㌢弱。少し低い丸太イスといった趣です。年輪を数えると70年弱。拡大造林といわれ、各地でスギやヒノキが植えられた1950年ごろに植林されたものです。東京も例外ではなく、どの木もほぼ同年代です。
この丸太をよく見ると年輪幅が広いのが分かります。
一緒に植えられた周囲の木に比べ、成長が早かったのでしょう。
年輪幅が広い木は、たとえ太くても原木市場ではあまり評価されません。弱く見えるのかもしれません。
原木市場で高評価を得るのは、年輪幅の狭い緻密な木です。
しかしこの丸太も、はっきりした年輪がデザインとして面白いと捉えれば、見方が変わってきます。
丸太としての市場価値は低いですが、たとえばカフェなどでイスやインテリアとして置いてあればどうでしょう?ぎゃくに魅力的に映るのではないでしょうか。
同じものでも見方を変えれば価値が変わる。ウッドショックもみんな同じ方向から見ているからなのかも…。
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