青梅の酒蔵で１日１組限定の「杜氏鍋」

蔵人たちの賄い料理を再現

冬限定の「杜氏鍋」

青梅の酒蔵小澤酒造が運営する料亭「ままごと屋」（青梅市沢井、電話０４２８̶７８̶９５２３）が１月７日から、日本酒だけを使った杜氏鍋の提供を始めた。

澤乃井で杜氏鍋が生まれたのは昭和20〜30年代。故郷から出稼ぎに来ていた寮生活の蔵人たちが「賄い以外の料理を」と、好きな具材を寄せ集めて支度したのが杜氏鍋の発祥とされる。好きな具材と言っても、肉はごちそうだった時代。調理の腕前もあまりなかったため、手近な鶏肉や野菜、豆腐といったシンプルなものだった。特徴は、だし汁に晩酌用の日本酒を使っている点。酒は発酵過程で１２０種類以上の栄養物質が生成されるといわれる。

現在は、鶏肉ではなく豚肉を使用。大根おろしと生じょうゆで味わう。「昔の蔵人の姿を想像しながら、冬だけ楽しめる栄養豊富な鍋をぜひ味わってみてほしい」と話す。

１日１組限定で、２人〜８人まで。提供は２月26日までを予定。１人４５００円。３日前までに要予約。女性にはデザートのサービスもある。