地域包括医療に一層貢献
医療法人社団弘樹会(金光弘理事長)は4月、徳洲会グループに加入した。一層の経営強化と同グループの医療資源やネットワークなどを生かし、これまで以上に充実した地域医療と介護の提供を行っていく。
弘樹会は金光クリニック(昭島市田中町)を中心に、介護老人保健施設いちいの杜(同市武蔵野)、訪問看護ステーションいちいの杜(同)の3施設が連携し、昭島市と周辺地域に根差した医療と介護に取り組んでいる。
一方、徳洲会グループは医療法人徳洲会(東上震一理事長)などを中心とした民間医療グループ。病院75、診療所・クリニック33、介護老人保健施設41、訪問看護ステーション57、介護・福祉・施設事業所など179の計約400施設を傘下に収める。
「生命だけは平等だ」の哲学の下、いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会を目指し、救命救急、予防・慢性、先進などの各医療分野で、住民の要望に応える医療を実践し、全国各地で信頼と実績を重ねている。
弘樹会の3施設は、徳洲会グループとしていずれも東京では診療所・クリニックで初、介護老人保健施設で2施設目、訪問看護ステーションで3施設目となる。地元には東京西徳洲会病院があり、共に昭島市の地域包括医療の一翼を担っている。今後は同じグループとしてのメリットを生かし、連携を強固にする中で役割の拡大が期待される。
金光理事長は「今まで以上に地域医療・介護に貢献していきたい」と話す。 金光クリニックは、地域住民の健康維持と増進を目指し、内科、循環器科、眼科、 不整脈外来(予約制)、糖尿病外来( 予約制)、生活習慣病の予防と治療に重点をおいた診療を行っている。 また、在宅療養者にはQOL(生活の質)の向上とADL(日常生活動作)の改善を目指した訪問診療を行う。
介護老人保健施設いちいの杜は、施設での療養生活が在宅生活の延長線上にあるとの考え方から、入所者の自立を支援し、早期の家庭復帰を目標としている。