多摩川南岸道路丹三郎工区
地元で用地説明会開催
都建設局西多摩建設事務所
都建設局西多摩建設事務所(青梅市東青梅)は先ごろ、多摩川南岸道路の丹三郎工区(約2km)の整備に関する説明パンフレットを作成し、ウェブサイトで公開。10月には地元で用地説明会を開いた。
多摩川南岸道路は奥多摩町小留浦地内から丹三郎地内までの多摩川の南岸を東西方向に貫く全長約7kmの道路。北岸のJR青梅線に沿う青梅街道(国道411号)のバイパスとして西から登計工区、海沢工区、城山工区、丹三郎工区の4工区に分けて事業を進めており、これまで城山工区までの5.1kmが整備済みで、丹三郎工区が残された区間となる。
丹三郎工区は2009年度に基本設計を発注。約1280mがトンネルで、3本の橋梁が設けられる。既存工区も1908mの城山トンネルや1043mの愛宕トンネルなどで山を貫いて造られている。
城山工区は2015年5月に開通した。海沢工区は海沢大橋で青梅街道(国道411号)と接続しており、ここを経由して、奥多摩町市街地を迂回することが可能だ。
丹三郎工区が開通すると、青梅市友田から多摩川南岸を走る吉野街道に多摩川南岸道路が接続し、奥多摩町内まで青梅街道のバイパスが形成される。
既存の青梅街道は歩道がないうえ、土砂災害発生のリスクも高いほか、奥多摩湖の春のサクラ、秋の紅葉など観光シーズンの渋滞も課題になってきた。バイパスは混雑緩和だけでなく、災害時の地域の孤立を防ぐなど防災面のほか、生活面の利便性でも期待される。