高校生のための医療職体験エキスポ開催
ツアー形式で看護部、薬剤部など現場回る
東京西徳洲会病院
東京西徳洲会病院(昭島市松原町)は8月3日、「高校生のための医療職体験エキスポ」を開催した。都内や神奈川県から30人が参加。医療の話を聞き、現場を見て、仕事を体験した。
「将来医療の仕事に就きたい」「医療の仕事に興味があるが、よくわからない」などと感じている高校生に様々な医療職を理解してもらい、進路選択に役立ててもらおうというもの。
当日は2時間半ほどかけ、ツアー形式で院内の看護部、検査科、薬剤部、放射線科、栄養科、リハビリテーション科、クリニカルエンジニアリングの現場を見学。仕事内容の説明に耳を傾け、実際に仕事を体験した。
このうち検査科では、超音波診断装置を使って頸静脈のエコー検査を実施。画像を見ながら看護師から説明を受けた。薬剤部では処方箋に従って薬を揃える作業を体験。薬品名の確認をバーコード読み取り機などを活用することで、ダブルチェックしていることを学んだ。
生命維持管理装置の操作と保守点検を行うクリニカルエンジニア(臨床工学技士)からは並べられた人工呼吸器や人工透析機を見ながら役割や使い方などの説明を受けた。
看護部では静脈路確保を学び、モデル人形を使い静脈内に針やチューブを留置して輸液路を確保する処置を体験した。
現場見学を前にオリエンテーションが行われ、社会福祉士、臨床心理士、歯科衛生士の仕事が紹介されたほか、学校法人徳洲会湘南鎌倉医療大学の学校説明があり、看護師になるための過程や大学と専門学校の違い、看護職のキャリアの多様性などを学んだ。
皆川孝雄事務長は「隣接するイトーヨーカドー跡地に新病棟を建設する計画がある。医療職体験エキスポを通し、将来の目標に医療職がなればうれしい。新しい病棟で皆さんと働けたら」と呼びかけた。
百聞は一見に如かず。参加者にとって、見て、聞いて、体験したことは進路選択に大いに役だった。