自動車保険のあれこれ

第9回　ゴールド免許割引とは？

自動車保険（任意保険）には、ゴールド免許割引というものがあります。対象を自家用車などに限定した、「個人・家庭向け自動車保険」で適用される割引のひとつです。法人契約、事業専用車、自家用８車種以外の車などが対象となる、「一般自動車保険」では適用されません。事故の確率が低い優良な運転者に対する優遇で、割引率は保険会社や特約等の条件によって異なりますが、10〜15％程度のケースが多いでしょう。

保険始期日の時点で、記名被保険者（主に車を運転される方）の免許がゴールド免許の場合に割引が適用されます。「保険始期日時点」の免許の色ですので、保険期間の途中で記名被保険者の免許がブルー免許に変わったとしても、満期まで割引は適用されます。また、免許更新期間（２か月間）の間に保険始期日がある場合、免許更新前もしくは免許更新後のどちらかがゴールド免許であれば割引が適用されます。つまり、免許更新でゴールド免許→ブルー免許、またはブルー免許→ゴールド免許になる場合は、保険始期日が免許更新期間内であれば割引が適用できます。「免許更新手続きのおしらせ」はがきで次がゴールド免許であることを確認できれば、免許更新が未完了でも割引は適用できます。

ゴールド免許の条件は、免許更新年の誕生日の40日前を起算日として、その前日から過去５年間、減点となる違反や事故がないことです。いわゆる３か月特例（2年以上無事故・無違反の運転者が、軽微な違反の後、３か月以上無事故・無違反であった場合は、その違反点数がリセットされる）は適用されませんので、注意が必要です。

自動車保険の保険料の面だけでなく、免許更新手続きにおいても、最寄りの警察署で手続き可能、講習時間が短い、更新にかかる費用が安いなど、メリットは大きいので、ぜひ日ごろから安全運転をこころがけましょう。