「生命だけは平等だ」医療、政治で貢献
7月に亡くなった元衆議院議員で、医療法人「徳洲会」グループの創設者、徳田虎雄氏のお別れ会が10月23日、港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪で、10月28日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで行われた。
港区で行われたお別れの会には、鹿児島県出身者や医療界、政界から関係者1600人超が参列した。
86歳で亡くなった徳田氏は、1975年に医療法人「徳洲会」を創設。「生命だけは平等だ」というスローガンのもと、全国各地、海外に病院を建設。併せて離島などでの医療体制の充実にも力を注ぎ、スローガンの実現にまい進した。一方、議院選挙に計4回当選し、自ら設立に携わった「自由連合」では代表を務めた。
徳洲会グループは現在、全国で77病院、診療所35カ所、介護老人保健施設42カ所などを運営する。
お別れ会に参列した東京徳友会会長の樋口昭久さんは、会場に展示された何冊もの徳田氏の直筆の手帳を見て、「毎日毎日祈りきるような強い思い、そして自身との戦い。創立50年を迎えた年にお亡くなりになるまで国内外に『命だけは平等だ』の思想を貫き、世界有数の医療グループにまで成長させた原動力を感じた」と思いを寄せた。