青空 台地 農の風 ~ 農のあるまち 生きる人たち~
羽村市の宮川さん、瑞穂町の近藤さん

30年近く学校給食に出荷してきた宮川さん
東京都は1月24日、給食に地場産物を出荷する農業者に都知事感謝状を贈った。9区市町の40〜70代の19人に贈られ、西多摩からは羽村市の宮川豊さんと瑞穂町の近藤剛さんが受けた。
地産地消のさらなる推進に向け都は、学校給食への東京産農産物の出荷に積極的な農業者に対し支援などを実施している。都知事感謝状は農業者の学校給食出荷への機運を高めるのが狙い。
都庁で行われた贈呈式で小池知事は一人ずつ感謝状を手渡し、「皆さんの生産する新鮮な農産物は、子どもたちの健やかな成長を促すもの」とお礼を述べた。
出席した宮川さんは祖父、父から農業を継ぎ、積極的に農機を導入。農業研修生を受け入れるほか、パート従業員を使い、効率的な農業で30年近く学校給食に出荷してきた。現在は約4㌶の農地で、サトイモ、ダイコン、白菜、ニンジン、チンゲンサイなど10種類以上を生産。福生市や羽村市・瑞穂町の給食センターなどに野菜を供給している。
宮川さんは「仕事が評価され、感謝状をもらえたことは大変うれしい。都知事の『東京の農地を守り、東京に農業という職業を継承していってほしい』という言葉に感銘を受けた」と話した。
都内全62市区町村は都の財政支援を受け、1月から公立小中学校の給食を無償化している。