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日本航空高等学校石川「ウィングダンスカンパニー」希望溢れるダンスパフォーマンス

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日本航空高等学校石川「ウィングダンスカンパニー」希望溢れるダンスパフォーマンス

多くの人にパワーと勇気届けたい

能登半島地震の影響で青梅市長淵に移転している日本航空高校石川の「ウィングダンスカンパニー」(ダンス部)が、公演、イベント出演、動画配信を通し、能登や青梅市の人たちに希望と感謝、パワーと勇気を届けている。

部員は1、2年生合わせて25人ほど。航空高校出身で顧問を務める山本真広さんは元劇団四季で活動。今もグランドミュージカルの舞台などで活躍する。ほか6人の指導者も社交ダンス世界大会の経験者らだ。バレエ、ジャズダンス、シアターダンス、ヒップポップ、Kポップ、ミュージカルなどジャンルの枠を越えて演目をマスター。高いパフォーマンスの公演、イベント発表を目指す。

被災後、授業はオンラインとなり、練習はできなかった。活動再開のきっかけは野球部のセンバツ出場。応援に思い切り汗をかき、ダンスのできる喜びに浸った。

4月に青梅市に移転。生徒たちは新しい環境の中で学校生活が始まった。日本航空学園の梅澤重雄理事長の「学びは止めない」という信念のもと、スタジオが整備され、この上ない練習環境を整えた。

ただ、新しい地でつながりが少なく、発表の場を懸念した。だが、心配はほどなく消えた。7月には地元の「友田祭り」に呼ばれ、日中文化芸術祭など国際的イベントにも参加できた。

全国的に注目を浴びたのが、日テレ24時間テレビへの出演。人気番組イッテQのダンス部のタレントらと共演。穴水市出身で副部長の小林愛佳さんは「能登に届け」と願い踊ったと振り返る。

その後は青梅警察署の秋の全国交通安全運動出動式に参加、青梅市の依頼で多摩川競艇場でのパフォーマンスなどイベントが相次いだ。9月29日には日本航空学園主催の「ドロシーの冒険」のミュージカル公演を大成功させた。

年が明けて、青梅マラソン開会式や吉野梅郷梅まつりでパフォーマンスを披露。市内外の人から賞賛された。

目まぐるしく環境が変わった中での1年、部長の豊田万葉さんは「能登の人、青梅の人の温かさをかみしめた1年だった。大変な中で私もみんなも成長できたと思う」と、副部長の田中利季さん、アパエステギ・カツミさんらと振り返った。

12月、日本テレビDay Day 〝Loveダン〞に学校や青梅市を紹介するダンス動画投稿した。学園や市庁舎などで撮影。さまざまな面で支援してくれた青梅市職員にも出演してもらい、感謝の意を表した。

山本さんは「1年間、生徒がよく対応してくれた。そして成長してくれた。環境が変わる中、青梅市と周辺地域の皆さんのおかげで勉強、部活に打ち込むことができた」と感謝する。4月には新入生を迎え、一段とパワーアップした「ウィングダンスカンパニー」がスタートする。

明るくフレッシュな「ウィングダンスカンパニー」

明るくフレッシュな「ウィングダンスカンパニー」

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