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最新のリニアックを導入 公立阿伎留医療センター

最新のリニアックを導入

山梨大学放射線治療科と連携 西多摩の放射線治療の拠点に 公立阿伎留医療センター

公立阿伎留医療センター(あきる野市引田、武井正美院長)は高度ながん治療を提供するため、最新のリニアック(放射線治療装置)を導入し、4月から治療を開始した。


 

リニアックは米国Varian社製の「TrueBeam(トゥルービーム)」。最新のX線照射装置で、定位放射線治療や強度変調放射線治療などを短時間かつ高精度に行うことができる。高線量率により治療時間を短縮でき、治療中に画像を撮影して状況を確認できるので、治療の精度を高く保てるという。

TrueBeam(トゥルービーム)

TrueBeam(トゥルービーム)

導入に合わせ同医療センターは4月22日、放射線治療の症例数で国内トップクラスにある山梨大学放射線治療科(大西洋教授)と連携契約を結んだ。契約書では「高精度かつ親身な放射線治療を提供し患者様中心の低侵襲ながん医療の質向上に資することを目的に医療連携の推進に努める」としている。

連携契約書を持つ武井院長(左)と大西教授

連携契約書を持つ武井院長(左)と大西教授

同大学放射線治療科の医師が同医療センターに週2日派遣されるほか、遠隔診療・治療を通し、同医療センターに居ながら同大学放射線治療科の高度な医療を受けられる体制を確立した。

契約式で大西教授は「高齢化社会が進み、後期高齢者のがん患者が増えることが予測されるとした上で、低侵襲の放射線治療を通し、患者のQOLを保っていくことが大切。高精度かつ親身な放射線治療を提供し、それを実現していきたい」とした。

武井院長は「医療センターが西多摩の放射線治療の拠点として機能し、より多くの人たちに体への負担が少ない放射線治療を提供したい」と話した。

4月1日に同医療センターの企業長に就任した武井院長は、同医療センターの果たす役割の柱として「がん診療への貢献」を挙げており、「TrueBeam」を使ったがん治療のほか、緩和ケアでの痛みを軽減する放射線治療、内視鏡センターでの早期がん対策、乳がん患者への配慮(2名の女医体制)、消化器がんの治療強化などに取り組むとしている。

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