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25journal 在日米軍活動に必要な労働力確保図る基地内約2100人の駐留軍等労働者 エルモ北村伸行横田支部長に聞く

 

 

 

執筆協力 編集室システムU okamura.nobuyoshi@gmail.com


在日米軍活動に必要な労働力確保図る基地内約2100人の駐留軍等労働者
エルモ北村伸行横田支部長に聞く

横田基地周辺の立川、昭島、福生、武蔵村山、羽村、瑞穂の5市1町の住民にとって基地は身近で遠い存在だが、基地内には約2100人の駐留軍等労働者が働いている。基地内で働いてみたいと思う人も少なくない。エルモ(独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構)は、在日米軍の活動に必要な労働力の確保を図ることを目的として設立された独立行政法人だ。エルモ横田支部の北村伸行支部長に話を聞いた。


エルモとは。

北村 「機構の英語名である「Labor Management Organization For USFJ Employees, Incorporated Administrative Agency」の冒頭の頭文字をとって「LMO(エルモ)」になる。商標登録をしている」

事業内容を教えてほしい。

北村 「日米安全保障条約に基づき、日本に所在する在日米軍基地で働く駐留軍等労働者の仕事は、事務・技術・消防・警備等のほか、基地内の売店・食堂の業務など多岐にわたっている。その労働者の雇入れ、提供、給与及び福利厚生に関する業務を行っている」

エルモの設立は。

北村 「2002(平成14)年4月1日に設立され、2015(平成27)年4月1日以降は、行政執行法人として運営している」

業務について詳しく教えてほしい。

北村 「在日米軍からの労務要求を受け、駐留軍等労働者をポスターやパンフレット、メディア等を活用して募集し、人事手続を経て、在日米軍に提供し、その後の給与、退職手当及び旅費の計算等や、制服及び保護衣の購入・貸与、退職準備研修の実施、成人病予防健康診断の実施等の業務を行っている」

エルモの業務について語る北村支部長

エルモの業務について語る北村支部長

エルモができるまでは、労働者の募集や労務管理はどういう状況だったか。

北村 「エルモが設立される前の労務管理等事務については、国の行政機関、防衛施設庁(2007年9月1日、防衛省へ統) が労務提供契約の締結、所要経費の概算要求等の事務を、その他の事務は機関委任事務として関係都県知事=東京都は1948(昭和23)年9月に立川渉外労務管理事務所等を設置=が個々の労働者の雇入れ、人事の実施、給与の支給、福利厚生の実施等に関する事務を、それぞれ処理していた。その後、関係都県知事が実施してきた労務管理等事務は地方分権改革の一環として国の直接執行事務として整理された。国の事務及び事業の減量化、効率化を図る観点から、独立行政法人制度を活用することが適当であるとの判断の下、労務管理等事務の一部についてはエルモに移行された」

組織体制は。

北村 「エルモの組織は、本部及び8支部1分室をもって構成されている。各支部の指揮監督及び国(防衛省)との連絡調整等を行うために東京都に本部が設置され、駐留軍等労働者が働く全国各地の在日米軍基地の近傍に三沢支部(青森県三沢市)、横田支部(東京都昭島市)、横須賀支部(神奈川県横須賀市)、座間支部(神奈川県座間市)、京丹後支部(京都府京丹後市)、岩国支部(山口県岩国市)、呉分室(広島県呉市)、佐世保支部(長崎県佐世保市)及び沖縄支部(沖縄県中頭郡嘉手納町)が設置されており、約280人の職員が勤務している。エルモの職員は一般職の国家公務員となっている。

駐留軍等労働者数などエルモ横田支部の規模は。

北村 「現在約2万6000人が全国各地の在日米軍基地で働いており、そのうちエルモ横田支部が管轄する東京都及び埼玉県に所在する横田飛行場、ニューサンノー米軍センター、赤坂プレスセンター及び多摩サービス補助施設等で働く駐留軍等労働者の数は約2600人となっている。これら約2600人の労務管理等業務を着実に実施するため現在、エルモ横田支部では支部長以下、副支部長、管理課長、給与厚生課長、課長代理、専門職、係長、係員という組織体制を敷いており、総勢約30人の職員が労務管理等業務を行っている。

駐留軍等労働者の職種・給与、勤務時間・休暇、福利厚生について教えてほしい。

北村 「駐留軍等労働者の職種は、1300以上と多岐にわたっており、それぞれの職種に応じた活躍の場がある。事務・技術関係は、庶務、会計、通訳などの事務関係、建築、土木、機械などの技術関係の業務に従事する。技能・労務関係は、補修、点検、運転などの技能関係、清掃、販売、ウェイター・ウェイトレスなどの労務関係の業務に従事する。警備・消防関係は、警備員、消防員等として保安関係の業務に従事している。医療関係は、歯科衛生職、医療技術職等として病院または診療所等において医療関係の業務に従事する。看護関係は、看護職、看護助手職として病院または診療所等において看護関係の業務に従事している」

1つのまちだ。

北村 「駐留軍等労働者は国家公務員ではないが、給与や勤務時間・休暇等は国家公務員に準拠したものとなっている。基本給は、勤務する職種ごとに基本給表・等級(1〜10等級)が決められており、職種が変わらない限り、原則として等級は変更されない。主な職種の基本給額は、予算分析職28万9200円〜、秘書職24万2000円〜、クレーン運転手26万400円〜、カウンター・アテンダント21万9500円〜、消防員24万6600円〜、警備員22万5600円〜、歯科衛生職23万9800円〜、看護職25万4700円〜、となっている」

勤務時間・休暇は。

北村 「1週間当たり40時間とされている。1日当たりの通常勤務時間は休憩時間を除き8時間以内となっている。なお、警備員、消防員、販売員、ウェイター・ウェイトレス等の場合、変則的となることがある。休暇については、年次休暇が年20日、夏季休暇が3日間、その他、傷病休暇、結婚休暇、妊娠休暇、配偶者出産休暇、子の看護休暇、介護休暇、育児休業、介護休業、忌引休暇、出生時育児休業などがある。福利厚生については、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などの各種社会保険が適用されており、その他、健康診断、勤労者財産形成貯蓄制度、災害見舞金、心の健康相談等があり、安心して健康的な生活を送ることができるための福利厚生制度を整えている」

詳しい説明をありがとうございます。

北村 「エルモにおいては在日米軍からの労務要求に応じて、適宜、駐留軍等労働者の募集を行っているので、在日米軍基地で働きたい人、興味のある人、また、エルモの一員となって私たちと共に働きたい人、エルモに興味のある人は是非ともエルモ横田支部に連絡をいただければ幸いだ」

エルモへの問い合わせは042(542)7660

コラム執筆者

編集室システムU

西多摩地域を中心とした東京25区管内の政治、行政、経済社会、トピックスなどを配信する「東京25ジャーナル」の編集室。
“地域の今”を切り取ります。

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