学生が開発したバスロケーションシステム
瑞穂町、立川バスが実証実験に協力
独自でバスロケーションシステム(現在地把握システム)を開発した大学1年生の2人が、瑞穂町のコミュニティバスを使い、同システムの実証実験に挑む。同町とコミュニティバスの運行を受託する立川バス(立川市高松町)が協力する。
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(現在地把握システム)を開発した戸谷さんと(右)と関さん
2人は瑞穂町の戸谷結真さんと小平市の関響さん。2人が高校3年時に開発したもので、低コストでの運用が大きな魅力だ。
ともに小学校高学年からプログラミングなどITに興味を持ち、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定された都立多摩科学技術高校に進学した。
開発は、戸谷さんが、30分に1本しかないJR八高線に乗り遅れないよう「バスの現在地が知りたい」という個人的な思いを抱いたことがきっかけ。
同町議会の議事録を調べると、バスロケーションシステム導入には「初期費用100万円以上、月額数万円」のコストがかかるとの記述があった。「高い。もっと安く作れる」と考え、友人の関さんを誘い独自開発に着手した。

バスに取り付けたGPSで測位した位置情報を10 秒間隔で自動送信する車載機器
小型コンピューターの「Raspberry Pi 4」を土台に、GPSで測位した位置情報を10秒間隔で自動送信する車載機器を開発。スマートフォンのGoogleマップ等に位置を表示し、待ち時間が分かる仕組みを構築した。
戸谷さんは1月下旬、森亘町議の紹介で、同町交通政策モノレール推進課公共交通係を訪問。市場調査のレポートや詳細な計画書を持参し、将来のコストダウンを見据えた際の効果予測や、費用対効果を測るためのデータが得られることなどをプレゼンした。
町は、「将来的なバスロケーションシステムのコストダウンに向けた実証データの収集になる」「何より地元の若者の挑戦を尊重したい」と今回の実証実験への協力を決定。実証のフィールドを提供することを決めた。4月14日には車載機器がバスに取り付けられ、今後、実証実験が開始される予定だ。実験では、コミュニティバスが丘陵地などを走る際、GPS信号が微弱になった場合でも正確に作動するかなどを検証していく。
4月から戸谷さんは東洋大学情報連携学部、関さんは東京農工大工学部知能情報システム工学科に学びながら、システムの調整を続けている。学生生活のスタートとともに行われる今回の挑戦は、2人にとって貴重な経験になることは間違いない。
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