青梅スタジアム改修、補正予算可決も 自民が反発、場外戦で対立激化
青梅市議会臨時会が5月13日に開かれ、「青梅スタジアム」の防球ネット設計委託料など2800万円を含む一般会計補正予算案を可決した。議長の山﨑勝氏を除き自民クラブの10議員が反対票を投じた。都民ファーストの会や公明党、共産党など非自民の13議員が賛成した。ただ、同スタジアム改修の手続きの不透明さや将来的な財政負担の総額を危惧するとした自民クラブは反発を強めている。
プロ野球BCリーグの東京レジデンシャル球団誘致に伴い、市側は「市公共施設再編計画」で本来「廃止検討」の対象であった同スタジアムを改修することにした。球団誘致という新たな地域振興の好機を強調する。推進派議員も西多摩地域初のプロ球団の拠点になることで、市民の娯楽創出や地域への愛着、経済波及効果が期待できると訴える。
一方、反対派議員は、他の一部の市民施設が計画通り廃止を余儀なくされる中、十分な説明がないままスタジアムだけを存続・改修へと方針転換する矛盾を指摘するほか、将来的な維持管理費も含めた市民負担の増大を懸念し、慎重な情報開示を求めている。
今回可決された約2800万円はあくまで設計費にとどまり、実際に防球ネットの設置や球場設備をBCリーグの基準に合わせるための本体工事費の総額は現時点で明らかになっていない。
臨時会で賛成討論に立った目黒えり議員(都民ファーストの会)は、BCリーグの受入れはスポーツ振興や地域活性化など青梅市を盛り上げる可能性があると述べ、補正予算は巨額工事を決定するものではなく、まずは市民利用の安全確保に向けた設計・調査段階であることを指摘した。
一方、反対討論に立った阿部悦博議員(自民クラブ)は、同スタジアムは廃止を検討する施設で、他の市民施設が計画通りに廃止・縮小されるなか、十分な説明がないまま方針転換した。補正予算は設計費や解体費の一部であり、改修工事費の最終的な総額が明示されていないとした。
臨時会後のSNSでは、主張を述べ合う状況となっており、鴨居孝泰議員(自民クラブ)は、3つの大きな問題があるとし、廃止が検討されている施設の位置付けをいつ変更したのか、今後は防球ネットだけで5億円、全体の改修となると数億円、数十億円とも言われる膨大な改修費が見込まれ総額が不透明、数十年続く維持管理費や万一の際のリスクを誰が負うのか、と指摘している。ただ、大勢__待利明市長に近い筋からは「数十億はデマに等しい」との強い反発の声が出ている。
大勢待市長は、工事は国からの補助金が半分。残りは企業版ふるさと納税など民間からの寄付金で、市の負担は少なくて済むとし、子どもから大人まで楽しめる野球場になる。高校野球でも使用できるとし、ダンスなどのイベント利用にも言及。圏央道沿いで平日の稼働率が上がるなど、あらゆる可能性があると夢を描いている。
同市議会6月定例議会は11日、12日、15日と一般質問が行われる。議場で実りある論戦を期待したい。
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