青梅市御岳の茶道家 日蘭の歴史を繋ぐ 「ブロムホフ家族図」修復へ

青梅市御岳の茶道家が、出島のお抱え絵師・川原慶賀(かわはらけいが)の描いた絵画「ブロムホフ家族図」=写真=を日本国内で修復・公開するプロジェクトを立ち上げた。6月28日からクラウドファンディングで資金を募る。
呼びかけるのは、茶道家で茶の文化フォーラム主宰する堀内議司男さん(茶名・壷中庵堀内宗長)。御岳を拠点に茶道文化の普及活動を続けている。青梅市の姉妹都市であるドイツ・ボッパルト市との国際交流に携わり、現地で茶会を開いたほか、青梅市を訪れたボッパルト市の使節団への呈茶などを通じて、日本文化による国際親善に取り組んでいる。
「ブロムホフ家族図」は、江戸時代の長崎・出島オランダ商館長(カピタン)であったヤン・コック・ブロムホフとその家族を描いた貴重な歴史的資料だ。当時、外国人の女性や子供の入国は国禁とされており、滞在を許されず強制退去となった悲劇の家族の姿を鮮明に捉えている。日蘭の深い絆と歴史の荒波を象徴する作品だが、歳月の経過とともに劣化が進んでおり、本格的な修復が必要となっている。

堀内議司男さん
堀内さんは、11月13日から2月21日まで長崎・ハウステンボス美術館で開催される特別展「OTEMAEブロムホフ茶道を愛した異邦人」(主催=ハウステンボス・日本経済新聞社)の企画・監修を務める。同プロジェクトは特別展に合わせて取り組む。
堀内さんは「昨年、オランダ・ライデンを訪れ、ブロムホフ家族図の保存状態を確認し、日本で修復し、多くの人に見て欲しいという思いからプロジェクトを立ち上げた。ブロムホフは日本文化を深く理解し、茶道具を愛した人物であり、ヨーロッパ最初の茶人ともいえる存在。一人でも多くの人にブロムホフを知ってもらい、日本とオランダが400年以上にわたり育んできた文化交流の歴史に関心を持ってもらえれば」と話す。
クラウドファンディングは8月31日まで。目標金額は700万円。精密な修復費用などに使われる。申し込みは専用サイトから。

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