「暑さも去ってひと安心?」その油断が怖い、秋の病気
「10月に入り穏やかな気候になると、「過ごしやすい季節となったな」と喜ぶ人も多いのでは。しかしそんな秋だからこそ気温の変化が激しく、子どもや高齢者など免疫力が低い人が重病化してしまうこともある病気もあるので注意しなければならない。
ウイルスによる感染症
空気が乾燥するこれからの季節、ウイルスや細菌による感染症が流行する。インフルエンザの場合、本格的にピークを迎えるのは冬場だが、予防接種を受けても効果が出るまでには少し時間がかかるので、早めに済ませて置く方がよいとされる。
油断大敵!食中毒に注意
梅雨時や夏場に多いイメージの食中毒だが、実は年間で最も多く発生するのは10月。食品の保管の意識がつい緩んでしまうことや、運動会などの行事で、屋外で飲食する機会が多いことが原因と考えられている。また、秋から冬にかけてノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎も増加する。感染力が非常に強いので、吐瀉物を処理する際などには特に注意が必要。
その咳、本当に風邪?
風邪をひきやすい時期でもあるため、喘息や花粉症などの症状を見落としてしまいがち。元々喘息の傾向がある子どもは発作が増える可能性が高く、注意が必要。また花粉症はブタクサによるものが中心で、春先に比べれば症状はやや軽いが、慢性化してしまったり、蓄膿症を併発する可能性もあるので、軽視してはいけない。
ふさきがちになる「季節性うつ病」
秋冬に発症するうつ病は季節性うつ病と言われ、精神的にもふさぎがちな人が増える。体はまだ活発に動きたい気持ちがあるが、日照時間が短くなることにより脳が冬モードになってしまい、思うように体を動かせないストレスが原因とも言われる。日光を浴びることが大切なので毎日、短時間でも外出することが重要。