一生懸命取り組む大切さ伝える
元日本サッカー代表 北澤さんが講演
あきる野市前田小で300人が聴講
あきる野市立前田小学校で12月12日、元日本サッカー代表で現同協会参与の北澤豪さんが「小学生に伝えたい大切なこと」をテーマに講演した。都教育委員会が、都内公立学校を対象に行う「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」として開催され、児童と父母合わせて300人余りが耳を傾けた。
北澤さんは「嬉しい、悔しいは一生懸命頑張ったからこそ湧き上がる感情。充実した毎日を送る原動力」とし、「サッカーは父親の勧めで始めたが、一生懸命取り組むうちに好きになった。好きになったときの気持ちを一生忘れないで持ち続けることが大事」とした。
「小学4年生ぐらいから自分で練習の計画を立て、進んでやるようになると滅茶苦茶楽しくなった」とし、「自分がなりたいと思う選手をモデルにし、その選手を超えていけるような練習をすることで成長スピードが上がる。目標を決め、毎日取り組もう」と呼びかけた。
また、10年後の自分、社会はどうなるのか、想像力を持ってほしいとし、「10年後の時代は今とは大きく変わっている。そのとき活躍できるよう力をつけ、自分を磨いてほしい」と訴えた。
講演では児童とパス交換を行う場面も。パスを出し、止めることも、「何をやるかを自分の頭で考えることが大切」と指導した。
開会で樅山雄三校長は「北澤さんはサッカー関係のほか、国連難民サポーターなどとしても活躍している。しっかり話を聞き、みんなでハッピーな時間にしよう」と呼びかけた。
講演を前に北澤さんの現役時代の勇姿が映像で紹介されると、児童たちからは大歓声が上がっていた。