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iDeCoの仕組み

株式会社プラネット 平谷 香菜子

今回は老後の生活の助けとなるよう政府が推奨している、iDeCoという制度についてみていきます。iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」で、日本における私的年金制度の1つです。この制度は加入者が自分で運用商品を選び、将来のために自己管理で資産を形成していく仕組みです。月々5000円から積み立てることができ、1000円単位で金額を設定することができます。掛け金額は1年に1回変更することができます。

次に3つのメリットについてみていきます。1つ目は税制優遇が受けられることです。掛け金が全額所得控除の対象になり、所得税や住民税が軽減され節税効果が期待できます。2つ目は運用で得た収益が非課税であることです。通常株や投資信託で得た利益は約20%の税金がかかりますがiDeCoでは運用で得た収益に税金はかかりません。

3つ目は運用の自由度です。投資信託、国内外の株式や債券、不動産投資信託などたくさんの商品の中から加入者の投資スタイルやリスク許容度に応じて自由に選ぶことができます。

次にデメリットについてみていきます。1つ目は原則60歳にならないと資産を引き出せないことです。無理なく長期で積立てられるよう掛け金額を決めることが大切です。2つ目は運用のリスクがあることです。自分で運用する商品を選択するため運用結果によっては損失が出る場合があります。3つ目は加入から受け取りまで所定の手数料がかかることです。商品によって手数料が異なるため、コストを考慮して商品を選びましょう。

受給開始時期は60歳〜75歳(2024年4月現在)までで、受給開始時期はご自身で選択できます。受取方法も一括受取か一時金(年金式)かを選択することができます。

iDeCoは長期的な視点で資産形成を目的としており、定期的な拠出と複利効果により長期間で資産を増やすことができます。60歳にならないと資産を引出せない制度なので、無理のない掛け金で長期的に積み立てをしてはいかがでしょうか。

コラム執筆者

株式会社プラネット 平谷香菜子

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