物流センターなどの産業拠点整備 青梅発展の希望の地に
税収増大 雇用確保
青梅市今井地区で大型物流センターを柱としたまちづくりが進展する。青梅市今井土地区画整理事業で、2029(令和11)年の完成を目指す。地権者が市に対し、区画整理事業の実施を要望して実に40年が経つ。

約49ヘクタールの土地に産業拠点を整備する
敷地は圏央道(首都圏中央連絡自動車道)青梅インターチェンジ付近の約49ヘクタール。計画ではおおむね6区画に分け、物流施設、工業施設、商業施設などを整備する方針だ。
同区画整理組合の理事長を務めるのが指田修さん。2024年4月の同区画整理組合設立総会で高橋正行さん、石井昭一さんとつないだバトンを受けた。
同年10月の造成工事起工式には指田理事長、業務代行者のエム・ケー(本社・日野市)の渡辺雄一郎副社長、鹿島建設(本社・港区)の野村祥一関東支店長ら事業・工事関係者が出席し、安全を祈願した。井上信治衆議院議員、大勢待利明青梅市長、森村隆行都議会議員らが来賓で駆け付け、青梅市の発展に大きな役割を果たすだろう区画整理事業に大きな期待を寄せた。
1960年代、同地区には農業構造改善事業が実施され、碁盤の目のように整然と広がる畑を整備。農業振興地域・農用地区域に指定された。
70年代後半、圏央道事業が公表され、同地区南側にインターチェンジの設置が計画された。これを受け200人を超す地権者らは、市に区画整理事業の実施を要望した。だが、絵にかいたような理想の農地の代替はなく、農業振興地域・農用地区域の指定解除は極めて高いハードルになった。
それでも同地区は、圏央道で南西に八王子・厚木・海老名・東名高速と結び、北東へは狭山・鶴ヶ島・久喜へと伸び、東北道や常磐道、茨城県のつくば市や成田空港を結ぶ交通の要所。市は「広域交通の結節点」と位置付けている。
大きな動きがあったのが2010(平成22)年、同区画整理組合準備会が設立された。背景には東芝青梅工場の撤退があった。同区画整理事業を成功させ、新たに企業を誘致。雇用の促進と地域のにぎわいにつなげる狙いがあった。
2011(平成23)年には準備会が鹿島建設と事業協力に関する覚書を締結。2020(令和2年)にはエム・ケーが加わり、改めて事業協力に関する覚書が締結された。
2022(令和4)年、同区画整理事業全体説明会、都市計画法に関する説明会、環境影響評価書案の説明会が相次いで開催され、2024(令和6)年3月に地権者が待ちに待った都の事業認可が出た。
指田理事長は「準備会の高橋、石井の両歴代会長をはじめ地権者、業務代行者の皆さんや行政や議員の皆さんに感謝しかない」とし、「事業地は良好な農地だったが、農業者の数も減り、荒れ地も増え、貢献度の少ない土地になっていた。事業竣工後は税収増大や雇用の確保などが大いに見込まれ、青梅市発展の希望地となるはず」と力を込める。
組合事務局(エム・ケー)の松﨑雄彦さんは「地元の皆さまの永年の悲願がようやく実り、多くの関係者の方々には感謝している。青梅IC近接の好立地を活かし、『ともにまちづくり』のスローガンで地域活性化に貢献してまいります」と話す。

青梅の明日へと工事が進む
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