~東京の森から~ 東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
オープンハウス〜木の家の暮らしを体感
自然の面白みを発見
今シーズンも社有林での伐採・搬出が始まりました。檜原村・時坂にある社有林は全部で約10㌶。今年度は0・25ヘクタールの皆伐と間伐を予定しています。皆伐したエリアは来年春から始まる東京美林倶楽部第5期の活動エリアになります。
木を伐るのは秋から冬の仕事です。
何故かというと、木が水を吸わなくなるから。
どういうことか説明すると、重量が軽くなり比較的扱いやすくなるからであり、また、チェンソーで切ったり、あるいは倒れた際のショックでも腐りにくくなるからです。材として使うには乾燥していることが必須ですので、それにも有利といえます。
社有林の木は60年〜70年生がほとんどです。ほかの現場での仕事で伐る木もたいていが同年代。つまり、昭和30年前後に植えられた木が多いということです。
戦後、日本は深刻な住宅不足に襲われました。それを解消するため、当時、住宅用に使える木はほとんど伐り出したといわれます。いまある木はその跡地に植えた木です。
植えたあとしばらくは当然まだ小さく使いようがなく、外国産の木材の輸入を自由化して凌いでいましたが、いまは丁度良い使いごろの大きさになっています。木のある暮らしが送りやすくなったといえそうですね。
社有林から搬出した木材は保育園・幼稚園の内装や遊具になったほか大学の部室・倉庫、おもちゃ、もちろん家にもなっています。
どんな家になったのか、気になる方も多いと思います。ちょうど今度の日曜日(25日)、弊社の木材で作った家をめぐるオープンハウスツアーが企画されています。ご都合がつく方はご参加されてはいかがでしょうか。
ツアーでめぐるのは3軒。弊社代表・青木の〝AOKI HOUSE〞は夫婦2人暮らしの34坪の家。こじんまりまとめた〝WAKUHOUSE〞は夫婦2人、こども2人暮らしの20坪。〝SHAMOTO HUT〞はひとり住まいの小屋となっています。どれも檜原の木をふんだんに使った気持ちの良い家となっていますよ。
林業の立場から見ると木のいいところはたくさんあります。しかし、ここで敢えてひとつだけに絞ってあげると、それは木には自然の表情があるということ。壁や柱、床など見てみてください。自然のもつ面白みが発見できるはずです。
ツアーのお申し込みはこちらへどうぞ。電話:042̶588̶5613(東京チェンソーズ)。