将来の子どものために
福島第一原子力発電所の事故から3年が経ちました。東日本大震災がおきたその日、私は妊娠9ヶ月。出産まであと1ヵ月という大きなお腹でした。
計画停電に伴って電車も止まり、出産日までの検診、出産にも不安を抱えていました。4月になり私は無事に元気な男の子を出産しましたが、この震災によって各地で大変な思いで出産をし、育児をしている人たちがいます。
私は自分の子育てだけで精一杯の日々ですが、福島の放射線量の高い地域で暮らす親子の為に、「福島のこども疎開保養プロジェクト」を企画し運営している人たちがいます。
お話を聞いたのは、プロジェクトの副代表であり、羽村市での「家族でふくふくツアー」代表の熊谷玲子さん。
羽村市在住の3人のお子さんのお母さんでもあります。
「福島が安全か危険なのかを判断することはできないけれど、不自由の中、福島で暮らす人たちが居る。この先どうなるかわからないけれど、子どもたちが将来どこかで出会い、恋人や仲間になったとき、その間に壁や溝ができるのではないか?今私たち親ができることは、その溝を埋めてあげることだと思う。問題を解決することはできないけれど、考え行動ができる環境をつくることはできると思う。人ごとじゃない問題。将来子どもに、「お母さんは、あの時どうして何もしなかったの?」といわれたくない。問題に向き合う姿勢を子どもに伝えたいんです。」と熊谷さんはこのプロジェクトに対する想いを聞かせてくれました。
ふくふくツアーのスタッフは主に9名。その内福島県に家族や親戚がいる人は4人。ママポタージュのスタッフもいれば、エステティシャン、地域で活躍する人、アーティストなど様々な顔ぶれです。前回は11月の3連休に福島から5組の家族を羽村市へ招き、2泊3日で羽村動物園へ行ったり、ワークショップや歓迎パーティーなどを開催し、外でのびのび遊びました。
今年は8月1日〜3日に開催予定。川原遊び、ピザつくり、流しそうめんやスイカ割り、花火大会にワークショップなど盛りだくさんの内容で、福島に住む5組程度の家族を招くそう。参加費用は全額無料、交通費が各家族1万円支給されるそうです。運営費は全額を有志による寄付でまかないます。
より多くの人にこの活動を知って欲しいという想いと、少ない人数でも、自分が子育て中でも無理のない範囲で、継続可能な活動にしていきたい。福島の人が羽村を、羽村の人が福島を気にかけ合うような交流になれば、と最後に熊谷さんが語る言葉からは、母として、大人としての温かさと使命感を感じました。ママポタージュも微力ながら、1日目の歓迎パーティで夕食作りを担当させて頂きます。
★6月29日(日)
チャリティーバザーを開催します!お気軽にお越しください。
中車水車小屋:羽村市羽中4-17
■ お問い合わせ 家族でふくふくツアー
熊谷 TEL&FAX:042-555-3656 メール:sokaihoyo@gmail.com
- 寄付金のご協力もお願いします。