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『噛む事からはじめるアンチエイジング。』

お役立ち

東京西徳洲会病院 口腔外科部長 佐野 次夫

 

太って、メタボリックになっている人の食事の仕方を見ていると気がつくことがあります。それは、まず食べ方が早い。さらにやわらかいものばかり食べている。お菓子は柔らかいスナック菓子ばかり。奥歯でしっかり噛まないため脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されず、いつまでも食べている。また、お酒を飲んだご主人さんは、視床下部がアルコールで麻痺しているため、さんざん食べていたのにかかわらず、空腹感を感じ、真夜中にラーメンを食べて帰る。そして、知らないうちに不健康状態になっていく。女性には、とくに気をつけなければいけないことがある。奥歯がなく硬い食事が食べることができなくなり、咀嚼筋の活動も低下し筋肉はやせ衰え、口の周りの口輪筋のはりがなくなり、しわがよって、老け顔になる。さらに、前頭前野の活動性の低下が、思考力の低下、ぼけを誘発する。すなわち、硬い食事を奥歯で噛むことは、健康で若々しくいられるのです。自分の口の中、気にしたことはありますか。奥歯がなくなったら、注意信号。しっかり噛み、脳の前頭前野領域の活性化につなげ、脳の血流量を増加させ、さらに生体の活性化を促す。アルツハイマー型認知症にならないためにも、奥歯の欠損ははやめの手当が必要。再生歯が現実のものとなるまでの間は、デンタルインプラントがその主役。ただ手術に関わる事故がおこっているのも事実。慎重に病院、先生を選び、十分咀嚼にたえられるインプラントを植立してもらうことが重要。さらにそのアフタケアであるメンテナンスもインプラントを長持ちさせるこつ。

 いつまでも健康でさらにぼけないで若々しく、味のわかる状態で、死ぬまでおいしいものを食べ続けましょう。

東京西徳洲会病院 口腔外科部長 佐野 次夫

経 歴

昭和60年3月 岐阜歯科大学(現:朝日大学)卒業

同年4月 埼玉医科大学口腔外科学講座入局

資 格

日本口腔外科学会 専門医・指導医

日本顎顔面小インプラント学会 専門医・指導医

日本小児口腔外科学会 専門医・指導医・編集査読委員

日本先進インプラント学会 専門医・指導医・理事

厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医

医学博士

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