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農家さんを訪ねて  青梅市 中村芳男さん

農業

青梅市 中村芳男さん

今回は代々農家を受け継ぐ中村さんにお話をお伺いしました。

市場や給食センターに出荷していた昔に比べ、今は規模も小さくなったそうですが、おいしいこだわりの野菜を直売所へ出されています。

「土作りは今日、昨日で出来るものではない。何年もかけ作ってきたからこそ有機の肥料はゆっくりじわじわ効く」と中村さん。市場の場合、大きさなどの規格が決まっていているため朝、夕2回の収穫が必要となる。直売所に出す場合は多少大きくても大丈夫なので朝採りした新鮮なものを出荷されているそうです。

中でもナスは、V字2本仕立てで作っているので、1個のナスがやわらかく品質がよいものができるそう。「もっとたくさん作る方法もあるけど昔からこの方法でやっているし、やわらかくておいしくできる。素直にすっとして照りがあるものがおいしいナスだ」と教えて下さいました。

なすの畑 藁を敷いて泥はね、土の乾燥を防ぐ

お米も食べる分だけ作っており、天日干しにしているので味は抜群とか。藁も畑に敷いて使い、泥はねや、土の乾燥を防ぐのに役立つそうです。昔からのやり方を大切に伝承し、丁寧な野菜作りをされている中村さんでした。

今年の雪害対応では大変なご苦労をされ、トマトは植える時期が遅くなり、収穫量もかなりの量が減少したそうです。

異常気象が食を支える農家さんや酪農家さんたちに大きな被害を与えることを改めて教えて頂きました。

異常気象の大きな原因と言われる地球温暖化。日本の食を守っていくためにも、私たち一人ひとり環境について真剣に考えていかなければならないと改めて実感しました。

 

取材:鮫島美穂

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